【佳作】それぞれの人権 大玉中学校2年 三瓶健太
それぞれの人権
大玉中学校2年 三瓶健太
「人権」とは、人間が生まれた時から持っている、生命・自由・平等などが保障される権利と辞書に載っています。しかし、その人権が今、侵害されている人たちがいます。
例えば、いじめは無くそうと言い続けてもまだ無くなっていないし、男女間の差別は改善されている所とされていない所があるように感じます。アフリカなどでは、難民や貧困になっている人が今もたくさんいます。
でも、それらの問題を解決できる方法があります。それは、SDGsです。SDGsは持続可能な社会を実現するための十七の目標で、その中には前に挙げた問題が改善される目標がいくつかあります。
一つ目は、「貧困をなくそう」です。これは、アフリカの人たちの悩みが解決されます。世界では約十人に一人が貧困で苦しんでいるそうです。そんな人がもしいなくなれば、全員が平等になることができます。また、飢餓をなくすことや難民への差別をなくすこともできます。救える命もきっとあると思います。
二つ目は、「ジェンダー平等を実現しよう」です。これは、男女差別を解決できる目標です。昔から「男尊女卑」という言葉があり、女性が差別されたり、職業によっては男性が差別されることもあります。でも、その状態が改善されれば、これまでつらい思いをしていた人が自由になり、みんな平等になって社会が明るくなっていきます。
三つ目は、「パートナーシップで目標を達成しよう」です。この目標はいじめをなくすことにつながると思います。性別や年齢、見ためなどの違いに関係なく、国境を越えて人々が協力し合えば、今の悲しい状況を変えることができると思います。
では、もし「人権」という言葉がなかったら、この世界の人々は今後どうなってしまうのでしょうか。僕は、人どうしが自由を求めて衝突し、それがどんどん激化していって最後には大きな争いに結びついてしまうと思います。僕はその考えから、「人権」の一つの存在意義として、争いが起こらないようにするためにあると思いました。だから、「人権」はなくてはならないものだと改めて感じました。
僕は以前、「男子だから」「女子だから」という言動を聞いても、あまり悪くは感じていませんでした。でも最近は、「トランスジェンダー」や「LGBT」などの言葉を見かけるようになって、男女関係なく、手を取り合って生きていく事の大切さに気付かされました。いじめについても、自分が軽い気持ちでやっている事が相手にとっては深い傷になる事があるから、もっと言動や行動に気をつけようと思っています。アフリカの人たちに向けた募金などがTVで流れていても、ぼくは協力した事がありません。でも、そうすること以外にも、ぼくの学校で集めているベルマークでも小学校などに支援ができることを知って、ベルマークをもっと集めようと思いました。
僕は「人権」は人それぞれ違っていて、それでいいと思っています。なぜなら、人によって感じ方や考え方などが違うからです。自分にとっては良い事でも、別な人にとっては良くない事があったりします。それでも、お互いの人権を理解し合い、自分にとっても、他の人にとっても良いことがあるように生活できたら良いなあと思います。
ぼくは今までの経験をしっかり振り返り、今ある課題を解決するために必要な目標に向かって歩んでいきたいと思います。達成するまでには長い道のりがあると思いますが、一つひとつを丁寧に、真剣に向き合って解決できるようにしたいです。今回取り上げた課題の他にも、もっとたくさんの「人権」に関する問題があったり、新しく出てくることもあったりするかもしれません。そんな時こそ、みんなが協力し合ってよりよい未来になると良いと思います。
最後に、「人権」はやっぱり必要だ、大切であると誰もが思えるような社会にすることができるよう、まずは自分の身近な所から良くしていけば、きっとその先の大きな目標に近づくことができるはずです。その積みかさねで、今はコロナ禍などで大変な世の中に明るいニュースを届けて、少しでも社会を変えられるようにしたいです。そのためには、まず自分が変わらないといけないので、これからは自分に厳しく、周りの人には明るく優しい態度で接しようと思います。
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