【佳作】チームに助けられたこと 玉井小学校6年 渡辺美海

チームに助けられたこと
 
玉井小学校6年 渡辺美海
 
 私は、バレーボールを習っています。今年からチームのキャプテンとして、活動しています。私のチームは六年生が五人で三年生が一人の人数が少ないチームです。バレーボールは六人で行う競技なので、交代メンバーが一人もいません。そのため、チーム全員が試合を意識した練習をがんばっていました。
 ある試合の日、お昼ご飯を食べて、みんなで午後の試合の練習をしていました。私は、いつものようにボールを追いかけて、レシーブしました。その時、「ズキンッ!」股関節に電気が流れたような感覚でした。その場に座り込むと強い痛みで立てません。しばらく休みましたが治らず、試合開始の時間が近づいてきました。「大丈夫?無理しなくていいよ。」そんな仲間の言葉が強く胸に刺さりました。「大丈夫だよ!試合に行こう。」私のせいで試合をき権して、負けたくないので痛みを我慢して試合に向かいました。
 試合が始まり、レシーブ、トス、アタックと何度かラリーが続きます。「あれ、私の所にボールがこない。」私はさけられていると感じました。「みんな、けがした私をおこっているのかな。」不安な気持ちのまま試合を続けていると、休けいの時間にお母さんが、「チームのみんなができるだけ美海を動かさないようにしてくれているんだよ。」と教えてくれました。私が休んでいる間に、みんなで話し合って決めていたのです。いつもは、アタックを打っていない人も打っていたり、広いはん囲をカバーしてくれたりしていたそうです。試合が再開し、私もできることをやろうと、サーブをミスしないように入れたり、声をたくさんかけたりしました。私は、本当にチームのみんなに感謝したいです。特に、バックセンターの子は、私が休んでいる間に、キャプテンの代わりをし、チームをまとめてくれました。私は、チームの一人が欠けそうになっても仲間たちで協力して何事も乗りこえるという理想のチームワークをみんなが実現して、私に教えてくれたのではないかと思いました。みんなにこの日の恩返しができるように、これからも練習を頑張りたいです。
 私は、卒業までの残り少ない時間、チームのみんなと楽しんで、最高のバレーボールをしたいです。そして、もうけがをしてめいわくをかけないように準備体操やアップを大切にして、いいチームワークを作り上げていきたいです。そしてこれからの私の目標は、サーブをもっと強化すること、試合でたくさんのアタックが決まるようになること、そしてチームの要となって、最高のキャプテンとしてみんなに恩返しすることの三つです。この三つの目標を持ち、達成に向けて、これからもがんばっていきます。
 
 
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