【優秀賞】言葉の力 玉井小学校4年 小沼佳里奈

言葉の力
 
玉井小学校4年 小沼佳里奈
 
 みなさんは、交通事故のおそろしさを知っていますか。ある日、わたしのばあちゃんがその交通事故にあってしまったのです。それは三年生のお正月の時でした。ばあちゃんが一人で運転をして赤信号を待っている時に、よそ見をして赤信号に気づかなかった人が後ろから追突してきたのです。そのしょうげきが強すぎて、ばあちゃんは救急車で運ばれて入院しました。みなさんは、もし自分の家族がそうなったら、その相手にどういう言葉をかけますか。
 ばあちゃんが事故にあって、けいさつからじいちゃんに電話がかかってきました。お母さんにはじいちゃんから連絡が入って、お母さんは、あわててお父さんと二人で病院に行きました。車はボロボロになって、もう乗れないじょうたいになっていました。その時のお母さんは、もう怒りしかなかったと後で言っていました。しかし、病院に着いたじいちゃんは、そこで会った事故の相手に対して「今は大じょうぶでも、どこかいたいところがあったら、すぐ病院行けよ。」と言ったのです。それを聞いたお母さんは、「たしかに相手の事を考えることも大事だし、今回は大事故になってしまったけれど、やろうと思ってやったわけでもないから」と考えたそうです。わたしはその話を聞いてじいちゃんがそんな優しい言葉をかけたら、その人は気持ちが軽くなっただろうと思いました。だから「何してんだ。」とおこってはいけないなと思いました。もし、言ってしまったら、その相手はすごく苦しくなってしまうと思います。
 わたしは、サッカーのスポーツ少年団に入っています。そこで大切にしていることは、かけ声です。プレーで失敗した時などは「切りかえよう。」と言います。もし転んだら「大じょうぶ。」と声をかけます。そんなちょっとした言葉だけで、言われた人はいい方に変われます。言った人と言われた人、どっちも気分が良くなります。かけ声ってそんな力があると思います。じいちゃんのひと言はそのかけ声と同じだと思いました。
 ばあちゃんの事故が起きた日は、一日が長く感じ、夜も全然眠れませんでした。でもばあちゃんはちょっとずつ良くなりました。今では後いしょうもなく、毎日元気に過ごしています。本当に良かったなと思いました。家族って本当に大事だとあらためて思いました。
 それと、今回のことで、相手の気持ちを考えてから言うことが大切だとじいちゃんに教えられました。じいちゃんの言葉やサッカーの時のかけ声のように、言われた人がうれしくなるひと言だけでみんなが笑顔になれるんじゃないかと思います。そうすれば、世界中のみんなが幸せになって、いつか戦争とかもなくなるんじゃないかと思います。
 
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