【優秀賞】障害者の方に寄りそう 玉井小学校5年 渡邊美稀
障害者の方に寄りそう
玉井小学校5年 渡邊美稀
世界の十五パーセントの人が障害をもって生活していると知ったのは、この夏のことだ。
わたしは、学童クラブに行っているが、学童クラブやいろいろなところで、目が不自由だったり歩くことがままならなかったりする人を見かけたことがあった。わたしたちは何でも自由にできるのに、障害のある人はどうして生活するのに大変な思いをしなければならないのだろうと、その時思った。
そう思ったきっかけは、学童クラブで勉強をしている時だ。学童クラブは福祉センターの中にあって、障害者の方も同じ建物で一緒に過ごしている。ある時、障害者の方が一生けん命ラジオ体操をしていたのを友達が見ていた。友達は何かとまどっている様子だった。でも、わたしは、不自由な体でも一生けん命やっている姿はすごいなと思った。
他にも、学童クラブでは足が不自由な人が働いている。わたしから見ればつらそうだ。どうしてそんなにがんばって仕事ができるのだろう。その姿を見ていて、なんだかもうしわけなく思えてきて、「手伝いますよ。」と話しかけた。そしたら、その人は、「だいじょうぶ。言ってくれてありがとう。」と笑って言った。他の人に言っても同じように答えてくれた。
ある時、わたしはもう一度言ってみた。「ありがとう。手伝ってくれるのね。」と女性の方がうれしそうに言った。わたしに任された仕事は、窓ふきやトイレそうじだった。やり始めると、女性の方はもっとうれしそうな顔になった。それを見てわたしもうれしくなり、ほわほわしながらそうじをした。「話しかけてよかった。寄りそえるんだな。」と思った。
帰る時間になってお母さんがむかえに来た時、いっしょにそうじをした女性の方がずっと手をふってくれた。わたしも何度もふりかえって手をふった。そのことがあってから、その方と会うたびに笑顔であいさつするようになった。ちょっとしたやりとりだけど、あいさつをかわすと、いつもほわっとあたたかい気持ちになった。
わたしは、このような経験から、障害のある人も障害のない人も、みんなが助け合い、その人に寄りそっていくようにすると、自分たちだけではなく周りの人も、いろんな人も、みんな笑顔で幸せになると思った。どんなこともみんなで協力して支え合っていきたい。困っていたら、その人に自分から話しかけて聞いたり伝えたりしたい、もっといろいろな人を助けたい、そう思った。わたしが感じた「ほわっ」とする気持ちは、きっと相手を思い、協力することで生まれるものだと思う。だから、わたしはこれからもたくさん話しかけていきたいし、友達にも「ほわっ」とする気持ちを広めたいと思う。
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