【優秀賞】温かい言葉をかけてあげたい 大山小学校6年 渡邉空

温かい言葉をかけてあげたい
 
大山小学校6年 渡邉空
 
 新型コロナウイルス感染症にかかる人が日本中そして世界中で今まさに増え続けています。感拡拡大を防ぐため私たちの日常生活は今までのようにはいかなくなってしまいました。私にとって小学校生活最後の今年は、修学旅行が延期になったりマラソン大会が中止になったりして、私は悔しい気持ちになることがありました。感染した人々の中には重症化し、命を落とした人もたくさんいます。そのことを思うと、この恐ろしいウイルスには絶対にかからないようにしなければなりません。私は、人の集まる所にはなるべく行かないようにしたり、マスクをして手洗いをこまめにしたり、毎年家族で行っていた旅行もがまんしています。がまんを続ける中で、悔しく悲しい出来事はさらに続きました。
 それは、感染してしまった人への心ないひぼうや中傷が起きていることです。インターネット上で悪口を書いたり、感染したのは誰なのかをまるで犯人を探すかのようにしたりする人がいるということがニュースに取り上げられていました。私は、この話を聞いてとても悲しく、もやもやとした気持ちになりました。(どうしてそんなことをするの?なぜそんなことを言うの?)と、「?」マークが頭の中をぐるぐるしました。もし、自分が万が一ウイルスに感染して同じようなことをされたら平気ではいられないはずなのに。さらに今年の春には、近くの小学校でクラスターが発生してしまいました。自分と同じ小学生が感染したことを知って、それまで感じていた以上にウイルスが身近にあることに気付き、本当に怖かったです。その小学校の子たちはどんな気持ちだったかを考えると、私以上にきっと不安でいっぱいで怖かっただろうなと思います。その子の家族の人達もきっと不安や心配な気持ちでいっぱいだっただろうなと思ったとき、何か私にできることはないのかなと考えるようになりました。その時の私にできたことは、心の中で(頑張れ)と応えんすること、そしてニュースで見た、悪口を言ったり感染者が誰なのかむやみに探ったりすることは決してしないようにすることでした。
 コロナウイルスが私たちのこれまでの日常をうばったこと、多くの人達の命をうばったことに対して、たくさんの人々が大きな不安におそわれ、自分や家族を守ろうとする思いが、思いこみや差別、偏見につながっているのではないかと私は考えます。ワクチンの接種が今進んでいるけれど、この生活はきっとまだこれからも続いていくでしょう。その中で、もし身近な人が感染してしまったらそのことを責めるのではなく、一日も早い回復を願う気持ちをもつことが大切だと思うのです。私は「早くよくなってね」「お大事に」「待っているよ」など、自分が言われたらうれしいなと感じる温かい言葉をかけてあげたいです。「他人のこと」ではなく「自分ごと」としてとらえることを忘れないようにしていきたいです。
 
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