【佳作】差別のひどさ 玉井小学校5年 鈴木美優

差別のひどさ
玉井小学校5年 鈴木美優
 
 みなさんは、東日本大震災を知っていますか。わたしが生まれた2011年、東北地方の太平洋沖で巨大な地震が起きました。そして、地震が引き起こした巨大津波によって、東京電力が運営する福島第一原子力発電所の事故が発生し、福島の空に放射性物質が飛び散りました。風に乗った放射性物質は、福島の地にふり注ぎ、大地を汚染し、農作物が市場に出荷できなくなりました。けん命な努力で除染し、放射線量の基準値をクリアしても、福島県産の物は出荷できないことや売れないことが続きました。
 福島第一原子力発電所の事故によって、多くの福島県民が他県にひなんしたとき、福島県民をバイキンあつかいした人もいました。また、福島ナンバーの車に対して、石やたまごを投げつけるなどのいじめ行為をした人もいました。他にも、ひなんしてきた人をいじめたり、福島県の人と結こんすると、がんになったり障がい者が生まれてくるなどと言われ、ひどい差別をされた県民もいました。
 今は、三年前から新型コロナウイルス感染症が広がって、世界の人々がマスクをするなどの感染症対策が行われています。その中でコロナウイルス感染症がとても広がっている他県の人達が、あまり感染者がいない福島県に来ているのを見ると、私は「原発事故のときはあんなにひどく差別しておいて、今、コロナがあまり広がっていないからって福島県にくるなんて、ちょっとおかしいんじゃない。」と少しイライラしてしまいます。特に差別によるひがいを受けた人達は私よりもっと、腹立たしく思っているかもしれません。やっと原発事故から十年以上経って、みんなに安全に農作物を食べてもらえるようになって出荷しいるけれど、「福島県産のものだから」という差別がまだ残っています。わたしは他県の人に福島県の農作物のおいしさを知ってもらいたいし、そういった差別をなくしたいと思っています。自分たちに責任があるわけではないのに、ひどい差別を受けるなんて理不じんだと思うからです。わたしは、原発事故のことだけでなく、困っているときや大きな災害や事故で大変なときは、素直に助け合いたいと思います。そうすれば、差別に苦しむ人がいなくなり、みんなの笑顔を守れると思います。
 今、新型コロナウイルスに世界中が悩まされていますが、そのコロナウイルスに感染した人も治った後にさけられたり、SNSでたたかれたりするなどの被害が数多くあります。悲しい思いをする人がいなくなるように、相手の立場や気持ちを想像して言葉を言ったり行動したりすることがわたしたちには求められていると思います。不安な気持ちもあるけれど、みんながお互いに支え合える、思いやりにあふれた世の中になればいいなと思います。
 
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