【佳作】思いやりの心 玉井小学校5年 神野藤昊希

思いやりの心
玉井小学校5年 神野藤昊希
 
 ぼくは、毎日が平和であり、家族に愛されることを疑わないで生きています。ときどき友達とけんかをするけれど、楽しく学校に通えています。これらのことを当たり前のように思っていますが、それは、ぼくたち人間が「人権」というものをもち、お互いに相手の人権を守ろうと努めているから成り立っているということに最近気づきました。
人権が守られていないということはどういうことなのか考えてみました。すると、「人権問題」というものが世の中にはあることが分かりました。例えば、ロシアとウクライナの戦争や、親などからの虐待、学校での友達との関係など身近なことから、ニュースなどで見たり聞いたりしたことまで、たくさんあることが分かりました。
 今、世界で最も問題となっているのが、ロシアとウクライナの戦争です。国と国の争いに、ぼくたちと同じまだこの先の未来がある、何の罪もない子ども達が巻き込まれている現状は、子ども達の人権侵害そのものです。ぼくは、こういった状況に怒りを覚えました。もっと友達と遊びたかっただろうな。もっと学校に行きたかっただろうな。そのようなことを考えると、悲しくなってしまします。
 次に、最近ニュースで見た、祖父母による幼児虐待です。まだ自分の意志で行動できない幼児を日常的に虐待し、死亡させたというニュースを見ました。なぜそんなことをしたのだろうと思いました。何日も食べたり飲んだりできずに死んでしまったという話を聞いて、とても苦しかっただろうなと思いました。いつも家族に気にかけてもらえ、ご飯の心配もないぼくは幸せだと思います
 このような事件はニュースなどで何回も目にしますが、それでも繰り返されるのは、人の命を軽く見過ぎる人が一定数いるからだと思います。とても悲しいことです。
最後は、一番身近で起こり得るいじめ問題です。ぼくの学校でも、いじめとまではいきませんが、友達などに対して悪い言葉づかいをしているのを見かける時があります。言葉づかいだけではありません。しゃべっていることを無視したり、仲間外れにしたりしているということを聞くときがあります。ぼくも、友達に対してひどい言葉づかいをしていないか、たまにふり返ります。自覚はないのですが、ゲーム中に悪い言葉づかいをして、両親に指摘されることがあります。そんな時はどこが悪かったのかふり返ります。自分では悪いと思わない言葉が、自分が言われたら嫌な気持ちになることもあり、反省します。
 人権とは、人が人らしく生きる権利であり、生まれたと同時に当たり前にもっているものだと思います。例えそれが、国と国であっても同じだと思うし、人権は決して他人が侵害してはいけないものだと思います。ぼくは、だれに対しても思いやりをもって生活していきたいと思います。みんながそのように思うことで、生きやすい世の中になると思います。
 
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