【優秀賞】自分の気持ちを伝えること 玉井小学校5年 大和田夏穂

自分の気持ちを伝えること
玉井小学校5年 大和田夏穂
 
 みなさんは、自分の気持ちや思ったことをはっきり相手に言えますか。わたしは苦手ですが、自分の気持ちはきちんと言った方がいいと思います。
 わたしは、少し前まで自分の気持ちを相手にうまく伝えることができませんでした。友達とけんかしてしまったとき、他の人は自分の気持ちを言っていたけど、わたしは言われた人がかわいそうだと思い、自分の思いや相手の悪い所などを、全部は言えませんでした。
 また、いやなことをされても、はっきりいやと言えないことが多く、心にためこんでしまうことがよくありました。そのことをお母さんに話すと、お母さんは、「自分の気持ちをはっきり伝えたほうが、相手のためになる。」と教えてくれました。相手が悪いことをしたとき、そのことに対して相手に「いやだ。」とか「やめて。」などと言わないと、相手がそのことを悪いことだと分からず、ずっとやり続けてしまうとお母さんは話してくれました。わたしはそれに少しびっくりしました。相手が悲しむと思っていたことが相手のためになるなんで、思ってもいなかったからです。でも、よく考えてみると、わたし自身もそうやって、やっていいことと悪いことを覚えたんだな、と思いました。それから、わたしは少しずつ自分の気持ちを周りの人に伝えてみました。今までは、むずかしいと思ったり、言う勇気がないと思ったりしていましたが、意外と簡単で、いけないと思ったことにすぐに「だめなんじゃないの。」とか「おかしいよ。」と言えるようになりました。また、それだけではなく、わたしも友達の気持ちを聞いた時は、「しまった。」と思い、すぐに直すことができるようになりました。そして、言われた側もそんなにいやな気持ちになるわけでもなく、今気づけてよかったと思うことができることも分かりました。だから、今では自分の思いをしっかり相手や周りの人に伝え、分かってもらうことができるようになり、心にためこんでいたこともすっかり無くなりました。
 わたしは、この作文を書きながら、自分の思いや気持ちを伝えることの大切さを再確認することができました。自分の気持ちを伝えないと、自分がいやだと思っているのに相手はそれを知らないまま続けて、それをみんなにもやってしまうかもしれません。それがエスカレートし、その人がみんなのきらわれ者になってしまったら、そっちの方がかわいそうです。だから、注意されたら腹を立てずに、相手が言ってくれたことを実行してみてください。その方が腹を立てるよりもずっといいはずです。一人一人が勇気を持って自分の気持ちを伝え、いつかいじわるや仲間はずれ、けんかなどの心と心のぶつかり合いやきれつが無くなるといいなと思います。そして、みんなが悲しまず、笑顔でいられたらいいなと思いました。
 
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