【佳作】 ジェンダーレスの時代 大山小学校5年 根本桃莉乃
ジェンダーレスの時代
大山小学校5年 根本桃莉乃
「ジェンダーレス」という言葉を聞いたことがあるだろうか。ジェンダーレスとは、男女の境界を無くす、区別しないという意味だ。
ジェンダーレスを意識しようとしても、できない人も多いと思う。でも、私はジェンダーレスを受け入れている。口だけではなく、本当だ。
何故、受け入れることができるのかというと、私は女子だが、自分のことを「僕」と言っている。でも、前に「自分のこと『僕』って言う女の子無理なんだよね。」と言われ、そんな、ケロッと言われた言葉で私は、深く傷ついた。そのころから「私」と言うことが多くなった。半ば無理矢理だったが「僕」と言いそうになったら、ごまかして、「私」と言い直していた。ありのままでいられないというのは、すごく辛いことなんだと改めて実感した。今でも、少しそう思うこともあるが、前に比べたら大分マシになったと思う。私はそのような体験から、他にも、私のような思いをする人が、いなくなればいいなと思い、ジェンダーレスを私は本気で受け入れている。
次に、いろんな形の恋愛についてだ。自分の身内や友達が同性が好きだと言ったら受け入れることができるだろうか。今の世の中、同性同士の恋愛にまだ嫌悪感を感じている人も多いのではないだろう。でも、二次元に恋をしている人もいる。バーチャルシンガーの「初音ミク」と結婚した人もいる。だが、そういう言葉を検索すると、真っ先に「気持ち悪い」と出てくる。その人たちの気も知らずによくそういう言葉が言えるなと思う。つまり、私が言いたいのは、どんな形であろうと恋愛はできるということ。それに、そういう言葉を自分やパートナーが言われたらどう思うだろうか。それについて考えてほしい。それに同性同士だからといって、「別れろ」や「キモイ」だとか、言ってはいけない。同性でも愛し合っているのならば、それを引き離すような行為や言葉をしたり、かけたりしてはいけない。
男でも、メイクしたり、スカートをはいてもいい。女でも、メンズの服を着たり、女の子らしくしなくてもいい。性別なんて、プロフィールの一部に過ぎないのだから。私は、そういうなやみをかかえている人が、自ら命を絶ったり、ふさぎこまないでほしい。それだけなのだ。実際、私もそれでふさぎこんでしまっていた。一人でも、ジェンダーレスに関心してくれたり、一瞬でも、興味を持ってくれた人がいるだけで、なやみをかかえている人は楽になると思う。それに、なやみをかかえている。変わった趣味や嗜好をもっていたって、誰にだって、幸せに生きる権利である人権はある。それを大事に生きてほしい。
それに、辛いときは、辛いと言って、にげればいい。辛いことからにげるのは、意外とかんたんなのだから。でも、どんなに辛くても「人権」を大切にしてほしい。
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