【優秀賞】 「自分らしさ」を大切に 大山小学校6年 若松奈緒
「自分らしさ」を大切に
大山小学校6年 若松奈緒
ある日、学校に登校して廊下を歩いている時、後ろで「男の子なのに、ピンクの長ぐつはいてるの?」と笑っている声が聞こえた。「ピンク」と聞いて、どんなイメージを持つだろうか。かわいらしい色、女の子らしい色と感じる人が多いのではないだろうか。以前の私も、そう思っていた。しかし、その時私は「別に男の子でもピンクの長ぐつをはいてもいいんじゃないか。ピンクが好きではいていたのかもしれないのに。」と、少し気になった。
「男らしく」「女らしく」ということについて考えるようになったのは、私の好きな、ある一人のアーティストがきっかけだ。その人は、男性なのだが女性のような歌声をしている。そのことについて、「男なのに変だ」などの意見を、時々ネットで見かける。私はそのような意見に対して、その人の個性なのだから、どんな人がいてもいいじゃないかと腹が立った。「男はこうあるべきだ」「女はこうあるべきだ」という決めつけがあるから「自分らしさ」を受け入れることができないのかもしれないと思い、このことについて考えるようになった。
男女の決めつけについて気になり、インターネットで調べてみた。すると、「ジェンダー」という言葉が出てきた。ジェンダーとは「これが男らしい」「これが女らしい」など社会で作られた性別の考え方のことだそうだ。このような決めつけをなくすために、一人一人の個性を大切にする動きが国際的に進んでいるらしい。この動きの事を「ジェンダーレス」というそうだ。私は、ジェンダーレスの動きをもっと広めたいと感じた。
私は、ジェンダーレスの取り組みを広めるために大切なのは、周りの人を思いやる心なのではないかと考えた。周りの人の個性を受け入れ、誰にでも同じように接すれば、ジェンダーレスの取り組みが進むのではないかと思った。「こうあるべきだ」という考えのままでありたい人は、自分の考えを一度見直してみてほしい。考えを「捨てる」とまではいかなくても、考え方を少し変えて、自分の考えを客観的に見てほしいと思う、そうすれば「男らしさ」「女らしさ」という決めつけにとらわれず、「自分らしさ」や「その人らしさ」を大切にすることができるのではないだろうか。私は、そのような世の中になってほしい。
まずは、小さいことから考えを変えてみよう。あなたは「ピンク」と聞いて、どんなイメージを持つだろうか。
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