【佳作】世界の平和って何だろう 玉井小学校5年 武田華歩
世界の平和って何だろう
玉井小学校5年 武田華歩
国語の時間、司書の先生から「人権」について教えていただきました。これまでも、四年生で学習したり、「人権」という言葉を目や耳にしたりしたことはありましたが、大まかなとらえ方しかできていませんでした。今もそうかもしれません。
わたし達が住む日本という国は、じゃ口をひねれば、きれいな水が出ます。服や食器などを洗うことも、水を飲むことも、料理に使うことも、わたしたちにとっては「当たり前のこと」なのです。でも広い世界には、このことが「当たり前ではない国」があることを知りました。
例えばある国では、水はとても貴重なものです。水を得るために穴をほって、井戸を作り、水をくみ、その水をろ過してやっと飲むことができるのです。しかし別の国では、それすらも難しく、遠くはなれた場所に水をくみに行きます。そしてそれは、「女の人や子どもの役制」なのだそうです。ふと思いました。子ども達は学校に行くことができるのかな。わたし達は、毎日おいしいご飯を食べて学校に来て友達と遊び、勉強をすることが当たり前のことだと思っています。
テレビからニュースが流れてくる中で、戦争のことが耳に入ってきます。多くの人々の命がうばわれているのです。その中には、子どもや小さな赤ちゃんまでふくまれていることを聞くと、苦しくなります。子どもには、大人に大事に育てられる権利があったはずです。それは、どこにいってしまったのでしょう。好きなだけ勉強できる権利は?ご飯を食べる権利は?いろいろな疑問がわたしの中に浮かんできました。無理やり子どもが働かされていいのだろうか。毎日、ご飯を食べることができない子ども達もいる。ぎゃく待が増えることはあっても、減らないのはなぜだろう。「なぜ。どうして。」わたしの中に、いかりに似たような気持ちと疑問があふれました。
わたし達は、毎日学校に来て、いろいろなことを学び、考え成長していきます。そして、いつか大人になって、未来を生きていくのです。そんな今のわたし達を家族は支えてくれています。自分を大切に思ってくれる人のためにも、生きていくのだと思っています。でも、わたしが当たり前だと思うことが、そうではない人や世界があるのだということを改めて知りました。毎日が幸せだと感じる子どもが、一人でも多くなってほしいです。
わたし達が感じている「当たり前」を一人でも多く感じてほしいのです。そのためにわたしには何ができるのでしょう。どうにかして、今のこのような現実が、変わってほしいと願っています。今のわたしには大きな力はないけれど、自分で感じているこの気持ちを大切にして、未来に向かって生きていこうと思います。そうすれば、いつか、その答えや方法にたどり着けるかもしれません。そんな未来を信じて過ごしていこうと思います。
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