【優秀賞】笑顔の輪を広げたい 玉井小学校5年 渡辺星奈
笑顔の輪を広げたい
玉井小学校5年 渡辺星奈
わたしは、五歳の時からフラダンスを習っています。わたしの通っている教室には、三歳の小さな子から五十代の大人の方まで、はば広い年れいの仲間がいます。年れいはちがっても、みんなで同じ曲でフラダンスの練習をし、同じステージに立つ仲間です。そして、すてきなステージにしたいという気持ちがいっしょだから、とても楽しいのです。
その仲間の中に、耳が聞こえない友達が一人います。その友達は耳が聞こえなくても、周りの動きを見て、正しくおどりを覚えることができます。それはきっと、耳が聞こえるわたしが覚えるよりも、かんたんなことではないと思うのです。きっと、「すごくむずかしい」
だから、みんなの動きに合わせようとして、一生けん命練習している友達のすがたを見ると「わたしも、もっとがんばらなくちゃ」と、いつもはげまされるのです。声のやり取りは出来なくても、ホワイトボードを使って、文字で会話をすることができます。時々友達に手話を教えてもらうこともあります。手話を知ることは、新しいことを知るという楽しい気持ちと、その友達ともっと仲良くできるという、うれしい気持ちを感じさせてくれました。そして、わたしが知らなかった世界を教えてくれました。「耳が聞こえない友達とも、コミュニケーションがとれる」ということ、「コミュニケーションは、言葉を話すことだけではない」ということ、「言葉だけでなく、耳が聞こえなくでも笑い合うことができる」ということは幸せなことだと思います。
それからわたしは、フラダンスを通して、様々なし設へボランティアに行っています。
老人ホームには、目が見えない人や、耳が遠い人、身体が動かない人などいろいろな人がいます。目が見えなくても、フラダンスの曲が関こえると、体をゆらしたり、手びょうしをしたりして喜んでくれます。耳が遠い人でも、笑顔でおどるフラダンスを見て、ニコニュしてくれます。体が動かない人には、わたしがそばに行きます。あく手をすると、笑顔になってもらえることがうれしいのです。車いすの人も、曲に合わせて手びょうしをしたり、おどったりしています。どんな人でも笑顔になるフラダンスは、まほうのようです。「フラダンスをやっていてよかった。」心から思います。そして、わたしに小さな自信をくれる、そんなフラダンスが大好きです。
フラダンスは、わたしにいろいろな出会いや、見方、考え方を教えてくれました。「体にしょうがいがあるから、できない」ということはないということも学びました。それは、仲間やボランティア先で出会った人たちのおかげです。わたしは、これからも、人との出会いを大切にしていきたいと思っています。そして、一人でも多くの人が笑顔になれるよう、自分も笑顔でいることで、笑顔の輪を広げていきたいです。
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大玉村TEL:0243-48-3131FAX:0243-48-3137
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