【佳作】平和への道 大山小学校5年 大類遙真

平和への道
大山小学校5年 大類遙真

「今年は、戦争が終わって八十年の節目の年です。戦争でたくさんの人が亡くなってしまったので、八月には平和を願って祈りましょう。」
夏休み前、先生はみんなにこう呼びかけました。ぼくたちは、今、毎日を平和に過ごしています。しかし、八十年前の戦争で、広島県や長崎県に原爆が落とされ、多くの人の命がうばわれました。原爆を落とされたあとの広島は、跡形もなく全て失いました。
毎年、ぼくの小学校では、平和への祈りをこめて、児童が折り紙でつるを折り、千羽づるにして広島へと届けています。ぼくは、「戦争がなくなって、困っている人がいなくなりますように。」と、メッセージを書き、願いをこめて折り鶴を折りました。この取り組みを行っていることもあり、広島の原爆投下について調べてみることにしました。

八十年前の八月六日、アメリカに原子爆弾を落とされ、とても強い光と熱でたくさんの人が一しゅんで命を失ったり、ひどいやけどをしたりしました。亡くなった人の数は約七万人だそうです。他にも、多くの人が放射線後遺症という目には見えないものに苦しみ悩まされたことを知りました。ぼくは、このことにとてもおどろき、悲しい気持ちになりました。そして、もし、自分がその場にいたらと思うと、とてもこわく、胸がしめつけられるような気持ちになりました。
ぼくは、原爆や戦争は、たくさんの人の命や生活をうばう、とてもひどいことだと思います。二度と同じことをくり返してはいけない。広島の人々は、自分たちがつらい体験をしながらも、世界に「平和の大切さ」を伝え続けてくれていることを知り、ぼくは、平和を守るために自分ができることを考えたいと思いました。

ぼくの父は陸上自衛隊で働いています。もし、戦争が起きてしまったら、きっと、父は国を守るために戦地に行くのだと思います。だから、戦争にならないことが、一番の願いであると思います。
戦争にならないために、大事なことが二つあると思います。一つは、毎日平和に過ごせていることのありがたさを感じ、家族や友達などまわりの人を大切にすることです。もう一つは、戦争を経験していないけれど、戦争のことや広島での悲しい出来事について、学んでいくことです。ぼくは、これからも家族や友達と楽しく過ごして、戦争のことをもっと学んでいきたいと思いました。
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