【佳作】思いやりで湧くやる気 大山小学校6年 武内響星

思いやりで湧くやる気
大山小学校6年 武内響星

ぼくの体重は標準より、とても重いです。だから、二年生のころから、肥満外来というものに定期的に通院しています。肥満外来に通院していますが、体重を維持するのはなかなか難しいです。少し食べるだけで太ってしまうし、一人で運動を続けるのは難しいからです。
運動が嫌いなぼくが、今年の夏休みは朝、校庭で運動をしています。そのきっかけは、夏休み前に友達から、「夏休み、一緒に運動しない?」と、声をかけられたことです。ぼくは運動が苦手なのであまり乗り気ではありませんでした。ですが、「いいよ。」と答えました。なぜなら、相手の気持ちも尊重したいし、体重を維持できて、とても自分のためになるからです。体重を量ってみると、運動の効果を実感しました。苦手だし、嫌いな運動を続けられているのは、自分のことを思いやってくれる、友達のおかげです。

この前の肥満外来では、体重が増えていました。食べたいものの量を減らしたりしてがんばったのに、増えていました。肥満外来の先生に怒られると思い、悲しくなりました。
しかし、肥満外来の先生は、体重が増えたことを怒りませんでした。ぼくのことを考えて、「腹囲は減っているよ。」と、良くなっているところをほめて、はげましてくれました。また、肥満度が何パーセントまで下がればいいかという、具体的なことを教えてくれたのでやる気が出ました。
これらのおかげで体重維持をがんばることができています。
そして、肥満外来の先生から、「夏休みなどの長い休みは体重が増えやすいよ。」と、言われていました。でも、今年の夏休みは体重を維持しています。これは、友達の一緒に運動したいという気持ちも、ぼくの体重を維持したいという気持ちも、満たされているので、一番良い選択だったと思います。

このような経験を通して、とても実感したことがあります。それは、日常のとても小さなことでも、相手の気持ちを思いやり、自分のことも思いやってもらい認めてもらうことで、やる気が湧いてくるということです。これをふまえて、自分の生活を見直して、相手のことを思いやり、おたがいに高め合っていきたいと思います。また、自分もうれしいし、相手もうれしい、一番良い選択を心がけたいと思いました。
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