【佳作】君の心が明るくなればいいな 玉井小学校4年 土屋蓮

君の心が明るくなればいいな
玉井小学校4年 土屋蓮

「人権」、それは一学期にあった人権教室で習った言葉だ。人権とは、一人一人が幸せにくらすための権利ということを、先生が教えてくれた。ぼくは、男だから女の子の考え方はあまり分からない。だけど、女の子も男の考え方はあまり分からないのではないだろうか。だからといって、いじわるをしたり、いじめや差別をしたりしていい理由にはならない。もちろんぼくたち人間も、動物だからいらいらするし、なっとくいかないことも山ほどある。だからといって、人をきずつけていいわけではない。

ぼくは、苦しくても、つらくても、めんどうくさくても、がんばって生きている自分がすきだ。友達の中にはやさしい自分がすき、おもしろい自分がすき、という人もいるだろう。一人一人の考えはちがう。だからこそ、自分と自分以外の人のよさを生かして、助け合うべきだと思う。でもそれは意外とむずかしい。だから、できるだけ、いじめや差別をへらしたいと思う。それがぼくの思いだ。
しかし、ぼく一人でできることは少ない。それでも、自分にできることをみんなで少しずつやっていけばきっとできるから、その思いをむねにがんばりたいと思う。例えば、ぼくは、友達との言動に対して頭に来てしまったとき、ほんの少し深こきゅうしてみたら、落ち着くことができた。落ち着くと、なっとくすることができる。なっとくができると、ゆるすことができる。深こきゅう一つでなかなおりすることができる。

ぼくは、いじめにあっていたときがある。それが原いんで、一週間休んでしまった。でも、お母さんや先生に言ったら心がすっきりして、気持ちが楽になった。それに、その人たちとは、今ではいい友達だ。ぼくは、いじめられるつらさが分かるけれど、それが分からない人もいる。でも、いじめられてつらさを知るより、いじめられずに、いじめられるつらさを分からない方がいい。みんながいじめられず、つらさも分からないままで、みんなで楽しい学校生活を送ることができればそれが一番だ。
たとえ相手がどんなせいかくでもどんな見た目でも、いじめることはゆるされない。だから、一つでもいじめをへらしたいと思う。「ワンフォーオールオールフォーワン、一人はみんなのために、みんなは一人のために」をわすれないように。

いじめている人は、自分がいじめていることに気付かないものだ。この人権作文を読んだ人は、自分のやっていることはまちがえていないか、近くにいじめやいやがらせをされている人はいないか、よく考えてほしい。
もし、この作文を読んだ人でいじめをされている人がいたらその人にメッセージを送りたい。
「だいじょうぶ。君の味方はたくさんいる。だから、だれかに話して、君の心が明るくなればいいな。」
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