【佳作】家族を支えてくれた看護師さん 玉井小学校5年 髙橋芽以
家族を支えてくれた看護師さん
玉井小学校5年 髙橋芽以
「芽以ちゃん、大丈夫?」この言葉は、看護師の中島さんが私にかけてくれた言葉です。不安な気持ちやさみしい気持ちでおしつぶされそうだった私の心が、この一言でじんわりと温かくなりました。
今年の一月、お父さんが大きなけがをしました。治りょうのためにしばらく病院に入院することになりました。病院が遠いため、お母さんがしばらく病院の近くに泊まることになりました。私は学校があったのでお母さんといっしょに行けませんでした。お母さんがいない間、おばあちゃんが家に来てくれました。
とつぜん始まったお父さんとお母さんがいない生活は、とてもさみしく感じました。おばあちゃんがいても、家の中がすごく静かで空っぽのようでした。「こんな生活が、いつまで続くのかなあ。」「早くお父さんとお母さんが帰ってこないかなあ。」と、心の中で思っていました。でも、お母さんやおばあちゃんに自分の気持ちを伝えることはできませんでした。おばあちゃんがいても、ずっとひとりぼっちのような気がしていました。
やっとお母さんが帰ってきました。そして、初めてお父さんがいる病院に行けることになりました。「やったあ。お父さんに会える。」と思いました。でも、お父さんと面会できるのはお母さんだけでした。それでも、この病院にお父さんがいると思うと、それだけでうれしくて、わくわくしながら病院に行きました。
お父さんとお母さんが面会している間、私は一人でろう下のいすに座って待っていました。わくわくした気持ちはどこかに行ってしまいました。初めて行った病院のろう下に一人ぼっちでいると、だんだん不安になってきました。「お父さんに会いたいなあ。」「お父さん、大丈夫かなあ。」「私も会えるといいのになあ。」そんなことを思って一人で待っていました。そんな時、「芽以ちゃん、大丈夫?」と、お父さんのたん当の看護師の中島さんが話しかけてくれました。初めて話しかけられた時はびっくりしました。でも、話しているうちに、一人で待っているさみしさがどこかに飛んでいきました。
お父さんの病院に行くたびに、中島さんが話しかけてくれるようになりました。看護師の仕事は入院している人のお世話をすることです。けれど、中島さんは私の心の治りょうもしてくれました。「中島さんは私や家族のことをはげましてくれているのだなあ。」と、感じるようになりました。中島さんは、私たち家族の支えになってくれていました。
中島さんは、私のことを受け止めて元気を引き出してくれました。私も、悲しい気持ちやさみしい気持ちでいる人がいたら、中島さんが私にしてくれたように、支えて元気付けることができるようになりたいです。
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