【特選】いじめといたずらのちがいって何? 玉井小学校5年 河原湊翔
いじめといたずらのちがいって何?
玉井小学校5年 河原湊翔
ぼくは、「いじめといたずらのちがいって何?」と聞かれてもよく分からない。学校では、「相手がされていやだと思ったことは全部いじめ」だと教わった。じゃあ、いたずらは?いたずらをされていやだと思わない人はいるのかな。考えるとどんどん分からなくなる。だから、お母さんに聞いてみようと思った。
お母さんは小学校六年生の時に、四人グループの人たちから仲間外れにされたことがある。話しかけても、相手の人たちはずっとお母さんのことを無視していたそうだったから、テレビでいじめのニュースを見ると、今でも、その時に味わったいやな気持ちを思い出してしまうらしい。お母さんは、無視されている時、学校に行きたくなかったけれど、誰にも相談しないでずっとがまんしたという。そして、仲間はずれは、小学校を卒業するまで続いていたそうだ。その話を聞いて、お母さんは強い人だなあと思った。もし、ぼくが同じような目にあったら、どうするだろう。ずっとがまんし続けるなんてできるかな。ぼくだったら、きっと、仲のよい友達に相談すると思う。でも、仲のよい友達に無視されたらどうしよう。その時は、お母さんに相談すると思う。だって、お母さんはいつでもぼくの味方だから。
ぼくが三年生の時のことだ。五校時の授業が終わって、家に帰ろうと思って下た箱に行った。いつものように自分のくつを取ろうとしたら、ぼくのくつがなかった。どうしてだろうと思いながら、先生や友達と探したことを今でもはっきりと覚えている。くつは、下た箱の上の方の見えにくいところにあった。自分のくつを探している時、「なんでぼくのくつがないの?」と、とても悲しい気持ちになったことを、今でも忘れることができない。相手は、軽い気持ちでくつをかくしたかもしれない。何か事情があってぼくのくつをかくしたのか、だれのくつでもよかったのか、もやもやした気持ちがずっと心の中に残っている。かくした人にとってはただのいたずらだったのかもしれない。けれど、かくされたぼくはとてもきずついた。「どうしてこんなことをしたの?」と、かくした人の気持ちを知りたいと思った。
お母さんは、小学生の時のことを今でも覚えている。でも、もしかすると、お母さんを仲間外れにした人は、もう覚えていないかもしれない。どうして、いやなことをされた方だけ、ずっと記おくに残り続けるのだろう。
ぼくは、やっぱりいじめといたずらのちがいははっきりとは分からない。でも、相手がいやだと思うことは、いたずらではなくていじめだと思う。相手がどう思っているのか、心の中は見えないから、自分がされていやなことはしないようにしたい。それは、相手の心を大切にすることだ。自分の心も、相手の心も大切にして、毎日楽しく勉強したり遊んだりしていきたい。
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