【優秀賞】ヘアドネーションに思いをこめて 玉井小学校5年 斎藤ももは
ヘアドネーションに思いをこめて
玉井小学校5年 斎藤ももは
わたしは、ヘアドネーションをしたことがあります。「ヘア」は、かみの毛、「ドネーション」は、寄付という意味だということを知ったのは、わたしが幼稚園の頃でした。今では、ガンの治りょうでかみがなくなった人や、生まれつきかみの毛が生えていない人、事故が原因でかみの毛がない人など、たくさんの人が、かみの毛を必要としていることが分かるようになりました。
ヘアドネーションをしたのは、お母さんにすすめられたことがきっかけでした。お母さんの知り合いの人の子どもが、ヘアドネーションをしたことが新聞記事になりました。わたしより一つ下の五才の女の子がヘアドネーションをしたという写真を見て、その時は「すごいなあ。」と思っただけでした。でも、小学生になると、「わたしもやってみようかな。」という気持ちになってきました。
一年生の七月。三年間ずっと伸ばしてきたかみの毛を、三十一センチメートル切りました。切った後、残ったかみの毛はとても短くなりました。ずっと伸ばしていたので、さみしい気持ちにもなりましたが、「このかみの毛で、喜んでくれる人がいたらいいな。」と思っていました。
初めてのヘアドネーションから三年の月日がたち、わたしのかみの毛は、また伸びてきました。四年生になったわたしは、一年生の時とちがって、「わたしのかみの毛で笑顔になってくれる人がいるなら、もう一回やってみようかな。」と思うようになりました。今度は、一年生の時より長くかみの毛を伸ばしました。初めてヘアドネーションした時から、三年九か月間がたちました。
今年のたん生日に二回目のヘアドネーションをしました。かみの毛を切ってもらっている時、いろいろなことを考えました。「このかみの毛が届いたら、喜んでくれる人がいるのかな。」「幸せになってくれる人がいるといいな。」「このかみの毛で勇気が出る人がいたらいいな。」わたしのかみの毛が、だれかの役に立つと思うと、前よりもうれしい気持ちが心に広がってきました。
初めてヘアドネーションをした時、わたしは写真付きで新聞にのりました。でも、今は、簡単な記事がのるだけになったそうです。どうしてかというと、ヘアドネーションをする人が前よりもたくさん増えたからだそうです。わたしは、すごくいいことだなあと思いました。実際、わたしの友達も、三人がヘアドネーションをしました。ヘアドネーションの輪が、どんどん広がっていくことで、笑顔になる人が増えていくのは、本当にすごいことだと思います。
わたしの小さな行動が、だれかの役に立っている。そう思うと、幸せな気持ちでいっぱいになります。名前も顔も知らないだれかのために、子どものわたしでもできること。それが、ヘアドネーションです。
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