【優秀賞】小さな親切 大山小学校4年 渡邉純玲
小さな親切
大山小学校4年 渡邉純玲
ある日、わたしは弟と二人で公園に遊びに行きました。空は青くて、とても良い天気でした。わたしの弟は一年生で、走ることがすきです。わたしたちはブランコやすべり台、鉄ぼうで遊びました。「次はおにごっこをしよう。」と弟が言ったので、おにごっこをすることになりました。じゃんけんをし、わたしがおにになったので、十を数えてから弟をおいかけました。弟は一生けん命走ってにげていました。ですが、そのと中、弟は転んでしまいました。すると弟は、「足がいたいよう。」とひざをおさえて泣いてしまいました。わたしがかけよって弟のひざを見ると、ひざがすりむけて血が出ていました。わたしは「大じょうぶ。」と声をかけましたが、弟はいたみでいつまでも泣き止みませんでした。わたしは自分のポケットからティッシュを取り出して、「ちょっとしみるけどがまんしてね。」と言って血が止まるようにきず口をおさえました。弟は「うん。」と言いました。
そのあと、わたしは弟の手を引きながら家まで帰りました。すると弟は、足を引きずって歩きながら、「お姉ちゃん、ありがとう。」と言いました。その言葉を聞いたわたしはうれしくなり、心が温かくなりました。家に帰ると、お母さんが弟のひざをしょうどくし、ばんそうこうをはってくれました。そして私に、「お姉ちゃんえらいね。ありがとう。」と言いほめてくれました。そのときわたしはこう思いました。「親切は、必ずしもむずかしいことをするというわけではないんだ。」と。お母さんの「ありがとう」という言葉から、わたしにとっては当たり前のことである弟の手を引いて歩くことでも、弟にとっては、弟を助けることになっていたということに気がつきました。
今回のけい験のように、小さな親切には、親切にしてもらった相手の心だけではなく、相手のために行動した自分の心も温かくする、そんな力があると思いました。そのため、これからも家族や友だちがこまっていたらすぐに手をさしのべるなど、相手を思いやり、小さな親切をつみ重ね、周りの人を大切にしていきたいです。
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