【優秀賞】自分の気持ちと相手の気持ち 大山小学校6年 安齋把奏

自分の気持ちと相手の気持ち
大山小学校6年 安齋把奏

「合唱がなくなるかもしれない」と五年生の冬にとつ然親から聞かされた。「え?なんで急に合唱がなくなるの?」「ピアノがひける先生がいないこと、先生の負担が大きいこと、地域で協力できる人も学校で探してくれたけど見つからなかったから、なくなるかもしれない。」と、教えてもらった。私は三年生から学校の合唱部に参加してきた。私の性格はできないと思ったらすぐやめたくなる。ゆいいつ休みたいと思わず続けられたのは合唱だけだったので、なくなるかもしれないという話を聞いて悲しい気持ちになった。途中でやめたピアノもやめずに続けていたらと後かいした。自分ができることを考えて合唱部の先生に「来年の部員募集のポスターを作ったのでお願いします。」と、言った。先生からは「このポスターどうしたい?」と聞かれて「来年の募集のときに配るかはってください。」とお願いした。

四月になって、六年生になった。学校から、合唱部の募集のプリントをもらって、続けられることが分かってうれしかった。入部した人は十一人で五年生はいないけど三、四、六年生のメンバーで練習することになった。一番上の学年だから、「責任」があるのでたくさん練習して大きな声で歌って三、四年生を引っ張っていこうと思った。教えてくれる先生も決まった。今までピアノはいつも先生がひいてくれて何も思わずに練習していた。「先生も学校の授業もあるしお家のこともあるし、家に帰ってから毎日練習していたのかな、大変だったろうな。」と、思った。合唱部がなくなるかもしれないと聞いた時は「大人の都合で自分たちが参加できなくなってしまう」と思ったけど、おそくまで学校の電気がついていたりしているのを見たことがあるから、先生たちが自分たちのために時間を作ってくれていること、続けられることに感謝して練習を頑張らなければいけないと思った。

学校で「基本的人権の尊重」という言葉を習った。ちゃんと分かっていなかったから、もう一度調べてみたら、子供にも四つの権利があることが分かった。一つは、「生命、生存および発達に対する権利」、二つ目は、「子供の意見の尊重」、三つ目は、「子供の最善の利益」、四つ目は、「差別の禁止」と書いてあった。私たちが合唱を続けたいという気持ちを学校の先生が守ってくれたことが人権を守ることと一緒なのかなと思った。子供にも権利があるように、先生たちにも権利があって働きすぎてつかれないように休みは必要だから早く帰って休んでほしいと思った。
人権ってむずかしい言葉だから今まで興味もなかったけど、私たちの近くにあって自分の意見を伝えることは悪いことじゃなくて、その意見が自分勝手なわがままにならないように自分と周りの人の気持ちを考えて、大切な権利が守れる大人になりたいと思います。
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