【最優秀賞】農家の人の気持ちを考える 玉井小学校4年 伊藤 矩仁

玉井小学校四年 伊藤 矩仁
 
 ぼくの家では、農業はしていませんが、おじいちゃん家では葉タバコをさいばいしています。
 タバコは、とても体に悪いものです。
「確かに体には悪いことがあるけど、タバコが好きな人のために、体に悪いタバコでも、待っている人がいるから、作る人がいなくてはいけないんだよ。」
 おじいちゃんはいつも言っています。
 おじいちゃんの住んでいるところは、標高が高く、野菜やお米をおいしく作ることができません。一番うまくできたのが葉タバコだったそうです。おじいちゃんは、生活のために葉タバコを作るしかなかったようです。
 ぼくも、葉タバコを積む機械に乗ってみました。ヤニで、体がべとべとになりました。こんなふうにヤニでべとべとになりながら、葉タバコをしゅうかくしているおじいちゃんのすがたを見て「野菜やお米と同じように、どんな作物でも、食べる人や使う人、みんなが満足できるようなものをさいばいする」という目標があるのだろうと思いました。
 おじいちゃんの作った葉タバコは、いつかタバコというせい品になってお店にならぶことでしょう。そのタバコを楽しみに待っていてくれる人が、たくさんいるのだと思うとなんだかほこらしく思えてきました。
 ぼくの家の向かいで畑をさいばいしている近所の人から、白菜と大根をもらいました。家まで運ぶのを手伝ったとき、ずっしりと重かったのがわすれられません。作った人の、「おいしくなあれ」という思いがつまっているように感じました。
 ぼくは、おじいちゃんのタバコを手に取った人たちにもそんなふうに感じてほしいと思いました。そして、どんな作物にも、さいばいする人の思いがつまっていることをわすれないでいたいと思いました。
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