【最優秀賞】『農家の思い』 大玉中学校2年 矢吹 穂香良
大玉中学校二年 矢吹 穂香良
私の父は村内にある「あだたらの里直売所」で仕事をしている。時々買い物に行くと、店には、新鮮な野菜などが並べられている。それはすべて大玉村や本宮市で作っているものだと聞いた。
野菜だけだはなく、特産品や手作りの小物なども販売している。大玉村といえばやはり米だと思う。なぜならここ大玉村は、安達太良山のふもとに位置しているからだ。きれいでおいしい水、新鮮な空気のもとで育っている大玉産の米は本当においしい。米一粒一粒につやがあり、触感ももちっとしている。米を作り上げるにはとても大変である。以前私が祖母の手伝いをしたことを思い出した。田植えや稲刈りなどたくさんの作業がある。機械では全てできない部分もあるため、手作業で行う所もあった。大変でも作っているのは生産者のやりがいがあるからだと私は思う。丹精こめて育て上げ、自分の手で一から育て上げる喜びがあるのだと思う。
おいしいものは米だけではない。大玉村では多くの野菜も作っている。ふつうのスーパーなら出荷に五日かかるのも、直売所なら、その日に収穫した野菜を買うことができると聞いた。開店時には、新鮮な野菜がたくさん並んでいるそうだ。野菜を育てるには自然も関わってくる。雨が降らないなどの天候によりよく育たないこともある。だから農家の方は毎日の管理が大変だと思う。だから直売所に並ぶ野菜には一人一人の生産者がこめた思いが詰まっている。私の祖父も野菜を作っているが草むしりや水やりなどの手入れを毎日やっている。だからこそ、私たちは安心して鮮度のよい野菜が食べれるのだ。
そして直売所には、手作りの小物なども販売している。寒さなどで野菜が育てられない時期に布製品などを作っているそうだ。布で作られたバッグや洋服、木で作られた小物などもあった。このように農家の方は一年を通して、多くの工夫があるのだと感じた。
また、直売所では販売する野菜や米などは全て検査をする取組が行われている。お客さんが安心して手に取ってもらえるように丁寧に検査をしている。
最近では、マチュピチュの作物も販売していると聞いた。私は気になったので行ってみると、ペルーの主食である「じゃがいも」や、「キヌア」という作物が栽培されていた。育てる気候などがちがうため、珍しい作物がたくさんあった。
農家の方は、手に取ってくれるお客さんの笑顔が励みになるそうだ。自分が苦労して育てたものも、おいしいと食べてくれる人がいることが嬉しいそうだ。しかし、責任感もある。手に取ることが安全で安心してもらえるように。と思い育てているのだ。
私たちは、このような農家の思いを受け取って食べなければならない。普段の食事や給食でも感謝の気持ちをもって食べようと思う。
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産業課農政係TEL:0243-24-8107FAX:0243-48-4448
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