【優秀賞】「代々続く米農家」 大山小学校6年 伊藤 ひな
代々続く米農家
大山小学校六年 伊藤 ひな
私の家は、先祖代々続く米農家です。父で十四代目になるそうです。父の話では、初代の人が生存していたのが一六五〇年頃なので江戸時代の初期の頃からこの地に住んでいることになります。何年継いているのか計算してみると、約二百六十年続いていることになります、私はこのことを知り、江戸時代から明治、大正、昭和、平成と長く続いてきた歴史のある自分の家が、ますます好きになりました。
私の家では今、父が中心となり、コシヒカリやもち米を作っています。私も色々手伝うようにしています。四月の種まき、五月には田植え。夏は、じゃがいもほりなどの畑仕事。秋には、稲かりやもみすり。米作りは、一年を通して様々な仕事があります。自分の家が歴史ある家だと知ってからは、ますます手伝おうという意欲が出てきました。
それに、父や母や祖母が一生懸命働いている姿を見ると、私もがんばろうという気持ちになります。手伝いをして、父から
「おかげで助かったよ。」
とか、
「がんばったな、ありがとうな。」
などと言われると、またがんばろうという気持ちになります。それに、私も少しは家の役に立っていると思うと、とてもうれしくなります。
でも、それよりもうれしい気持ちになるときがあります。それは、私の家のお米を食べた人が、おいしいと言ってくれたときです。
私の家では、お米を真空パックにして、おくり物用として販売しています。あるとき、こんなことがありました。私の家のお米をおくられた人が、とてもおいしかったからと、お米に記されてある電話番号を見て、わざわざ注文してくれたのです。父の話では、そのお客さんは東京の方だったそうです。
「今までこんなにおいしいお米を食べたことはありません。田舎の風景が思い浮かぶようです。」
と言っていたそうです。それを聞いたとき、私も米作りに関わったので、自分がほめられたようにうれしかったです。
そのようなお客さんのためにも、我が家がこの先も代々続けていけるように、手伝いをしていきたいです。