【優秀賞】「消えていく田んぼ」 大玉中学校2年 渡辺 心菜

【優秀賞】
「消えていく田んぼ」
大玉中学校 2年 渡辺 心菜
 
 最近、自然豊かな大玉村が少し変わりつつある。なじみのある田んぼだった場所も、今ではたくさんの家が建てられている。変わっていく大玉村の風景に少し悲しくなることがある。私の祖父は米を作っている。いつか祖父の田んぼもなくなってしまうのではと不安になることがある。消えていく田んぼの原因はいったいなんなのだろうか。
 消えていく田んぼの原因は、農業を営んでいる人のほとんどが、高齢者であることである。後を継ぐ人がいないため、必然的にどんどん田んぼが消えていく。ときどき私は、祖父の田んぼの手伝いをする。どの作業も大変だ。今は、機械があって少し便利になった。しかし、広大な田んぼを高齢者が1人でやるのは気が遠くなるほど大変そうだ。少しでも田んぼが消えていくことを防ぎたいと私は願っている。大玉村の田んぼの風景を少しでも守るためにはどのようにして、私達が田んぼを守っていけばいいのだろうか。
 私たちのような若者世代は、将来農業についての仕事がしたいという人が少ないと思う。私自身も、将来農業を継ぎたいと思わない。しかし、若者世代が農業を継いでいかないことには、米をつくる人がいなくなり、その状態が続くと、最終的には食糧不足にもなりかねないと私は考えている。1番の問題は、若者が農業に興味が
ないことである。興味をもってもらうには、どうしたらいいのか。
 農業関係の仕事に興味をもってもらうには実際に農業をやって、農業の大変さ、楽しさを知ってもらう必要があると思う。私も、昨年、実際に稲刈りを体験してみたが、稲刈りはとても大変だった。大変だったが、とても楽しかった。実際に体験をしてみて、米をつくるためとても苦労してつくっている米のありがたみを感じる。米を育ててくれた生産者の方に感謝の気持ちをもっていただくということはとても大事だ。
 これからは、大玉村の田んぼが消えていくのを少しでも軽減したい。私たちが農業の体験でわかった大変さ、楽しさをより多くの人に知ってもらいたいと思う。現在の、農業は高齢者が、中心となっている。もし継ぐ人がいなければ、田んぼは消え、食べる物がなくなってしまう。米を作るには、とても大変で、米をつくっている人は、とても苦労している。感謝の気持ちをもっていただくことが今の私にできる最大限のことだ。大玉村の自然豊かな風景を守るために、私たちは、行動を続けていく。
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