【優秀賞】「現在の農業とこれから」 玉井小学校6年 三瓶 由衣

【優秀賞】
「現在の農業とこれから」
玉井小学校 6年 三瓶 由衣
 
 現在の農業について、私が気になった言葉があります。それは「耕作放棄地」とよばれる土地です。「耕作放棄地」とは、以前、田んぼだったところが、米作りを行わず、雑草が生え、放置されてしまった土地のことです。この原因として、農業の高齢化と労働力不足の問題があります。農業人口の60パーセントが65歳以上で、35歳未満の働き盛りの人は、わずか5パーセントだそうです。この後継者不足の問題は、収入の問題にあると思います。農業の初年度の収入は、会社員の収入よりも低く、それに加え、機械などの購入に莫大な費用がかかります。大きな赤字覚悟で始めなくてはいけないことです。だから、若い後継者が減り、労働力不足になり、高齢者の事故が増え、「耕作放棄地」が増えるという悪循環が生まれるのだと思います。
 「耕作放棄地」の対策として、その土地を利用して、米を作り、そのお米で、化粧品用のアルコールを作っているという記事を見つけました。さらに、無添加の化粧品なら、女性に喜ばれると思います。
また、日本は、小麦を輸入に頼っているので、耕作放棄地で小麦を作るというのはどうでしょうか。最近は、お米よりもパンを好んで食べる人が増えてきています。小麦なら、パン以外にもめん類に活用できると思います。輸入に頼らないことも、これから大切になってくると思います。
 「耕作放棄地」以外にも、これからの農業についても考えてみました。私たち小学生を含め、若い人たちに、農業について知ってもらうということです。そのために、農業を始めたいと思っている人や学生を対象に、セミナーを開くということです。今は、水耕栽培やドローンを使った農薬散布をしています。情報通信機器やロボットなど、以前と変わってきていることを発信していくべきだと思います。新型コロナウイルス感染予防のために首都圏から地方に引っ越しを考えている人たちもいると聞きました。新しい農業についてのセミナーなら、若い人も集まるのではないでしょうか。
 大玉村は、生産者の方と交流ができ、農業の体験もできます。直売所では、いろいろな農作物が売っています。大玉村でも、若い人たちが農業に関わっていくといいなと思います。
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