【佳作】「10年後の農業について」 大玉中学校2年 國分 優空

【佳 作】
「10年後の農業について」
大玉中学校 2年 國分 優空
 
 皆さんは「AI」というものを知っていますか。「AI」というものは人工知能です。「AI」は人間が行う、行動や整理がとても速く、現在、日本は「AI化」が進んでいます。
 そこで「AI化」が進む中、これからの農業や作り手はどうなっていくのか。また、消費者たちの気持ちは、どう変化していくのか、それらについて考えていきます。
 まず始めに、農業についてです。「AI」が農業に普及したとして、最初に考えられるのは、畑や田んぼの規模が拡大するということです。「AI」は人間より行動が速いので数十分で作業を終え、膨大な量の農作物を作れることが考えられます。また、収穫後も商品のパッケージの製作や作物の検査なども行うことが可能になると思います。
 では、作り手たちは「AI化」について、どう思っているのでしょうか。わが家の作り手の1人である祖母に話を聞きました。祖母は、「便利な世の中になって私達の負担が減ることは、ありがたいことかもしれないけれど、食べ物は人の手で作るからおいしいんだよ。」と答えてくれました。確かに、「AI化」が進むことによって良い面もあります。けれども、心配なこともわかりました。作り手である農家の皆さんはきっと、その良い面、心配な面に悩まされていることも分かりました。
 つぎに消費者の皆さんの気持ちについてです。「AI化」が進むと、たくさんの食べ物を安い価格で買うことが可能になると思います。また、今までは高額で手にだせなかった有名な食品や、ブランド化された食品も近い未来、買い求めやすくなると思いませんか。
 しかし、価格が安くなっても、あることが変わると考えられます。それは味です。人の手で作る作物と「AI」が作る作物とでは、味が大きく違ってくるのではないでしょうか。なぜなら、人間だと一つ一つの細かい作業を丁寧に行えますが、「AI」は機械なので、その一つ一つの細かい作業を一つ一つの、状態に合わせて行うことが不可能と言って良いほど難しいのです。確かに、安く買えることは良いことですが、本当の味をわからない消費者も増えてくるのではないでしょうか。
 このように「AI化」が進むとそれぞれ良い面、不安な面が生じてきます。作り手は、それぞれの作物の改良を重ね、「AI」には作ることのできない、人類だけの作物を作っていくべきだと思います。また、消費者は、作り手の皆さんが、汗水をかきながら作ったものを感謝して食べていってほしいです。私たち一人一人が10年後の「未来の農業」について考えていく必要があるのではないでしょうか。
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