【優秀賞】「農業は大変だ」玉井小学校6年 伊藤澪

【優秀賞】
「農業は大変だ」
玉井小学校 6年 伊藤 澪

 ぼくの家は、米や野菜を作っている農家です。家族で農業を行っているので、時間がある時には、必ずお手伝いをするようにしています。
 ぼくが農業で一番大変だと思う仕事は「田植え」です。田植えは、初夏に行うため、暑さの中での作業となります。また、重い箱を持って機械にのせたり、こやしを軽トラックから降ろして、それをまた機械にのせたりする仕事がとっても大変です。
 田植えをやる時には、家を出るのがとてもつらいです。家に従兄が来て一緒に遊んでいる時、じいちゃんに、
「行くぞ。」
と言われると、「うわぁ。田植えの時間が来てしまった。」という気持ちになります。でも、田植えをしていて楽しいと思うこともあります。それは、土の感触を感じる時です。機械で植えられない四つ角は、ばあちゃんと素手で植えます。田んぼの土の感覚や、冷たさを感じることができるので、とても気持ちがいいです。また、休憩の時間にお兄ちゃんと2人で川遊びをする時間も好きです。楽しいことがあるとまた頑張ろうと思えます。
田植えが全部終わると、みんな集まって祝賀会をします。その時には、従兄と自由に遊ぶことができるのでとても楽しいです。田植えを頑張って良かったなと思います。
 9月ころから10月ごろになると、稲を収穫します。とれたての新米は、食べるととってもおいしいです。ぼくの家では、野菜も育てています。野菜と一緒に食べると、もっとおいしくなります。
 ぼくは、米、野菜作りを通して、農業の大変さや、食べ物を作ることは決して簡単ではないということを深く実感しました。でも、一番心に残ったことは、「農業のおもしろさ」です。野菜ごとに特徴や育て方が違うところがとても不思議です。やっぱりどんなことでも、おもしろいことがあるから、がんばれるのだと思います。
 日本の食料自給率は、とても低いそうです。もし、ぼくが農家を受け継いだら、みんなにおいしい物をあげたいし、また、農業の楽しさを知ってもらい、次世代につなげていきたいと思っています。
 農業は大変だけれど、その中にも楽しさを見つけるということが大事だと実感しました。
このページの情報に関するお問い合わせ先
産業課 農政係TEL:0243-24-8107FAX:0243-48-3137