【優秀賞】「私と農業」大玉中学校1年 佐原朱音
【優秀賞】
私の家は兼業農家です。毎年、春になると家族みんなで、苗作りをします。最初に、育苗ポットに鉢底ネットを敷き、種まき用土を入れます。次に、土に指で穴を開けて中に数粒種をまきます。種の特性に合わせて、土を少々かぶせます。表面に霧吹きで水を吹きかけて土をしめらせます。そして、発芽するまで土が乾かないように管理します。ビニールハウスの中で育てます。田植えを行うまで、約2週間から20日ほどかかります。苗が10センチから20センチほどになるといよいよ田植えが始まります。私の家では毎年ゴールデンウィークの最終日に行いますが、天候を見て日をずらすこともあります。田んぼはすでに、水を入れてトラクターでかき混ぜて土を砕いていく作業の「田おこし」がすんでいます。その後、代かきを行い、田植えの準備が整います。田植え前に、無事に成長した苗をビニールから出して、軽トラックに乗せます。それを祖母が運転をし、父の待つ田んぼへ行きます。そして、父が田植え機で稲を植えていきます。田植え機が戻ってきたら、急いで次の苗を補給します。こうして、田植えが終わります。私は田植えの当日だけ手伝います。私の役割は、育苗ポット運びです。姉と2人で運びます。毎年この作業でとっても印象に残るのが、昼食です。家には戻らず、田んぼの端で母が作ったおにぎりを食べます。そしてすべての作業が終わった直後のみんな談笑している時です。両方とも、みんなとても良い顔をしています。その時私は毎年、兼業だけれど、農家に生まれてよかったと感動します。
小学6年生までは、田植え当日だけを手伝ってきましたが、今年は中学生になったことだし、時間が合えば、なるべくこの一連の作業のひとつひとつを見ようと思いました。ひとつひとつの作業を、祖父、祖母、父とも、とてもていねいに行いました。以外でした。普段は陽気でずぼらな父が、とても真剣な顔で黙々と作業していました。
田植後は、除草、中干しなどの作業をタイミング良く行いました。8月頃になると穂が出てきました。そして、恥ずかしい事ですが、私は今まで稲が花を咲かせることを知りませんでした。ある日、祖父が花を見せてくれました。小さくて細かいけれど、何とも言えない愛らしさがありました。
稲刈りも無事に終わり、私は生まれて初めて、種から米になるまでのすべての過程をみました。そして、自分の家の新米を食べた時、なぜか、自分が作った米のような気がしました。私は目がうるうるしました。そして、一粒一粒を大切に味わいながら食べました。
「私と農業」
大玉中学校 1年 佐原 朱音
私の家は兼業農家です。毎年、春になると家族みんなで、苗作りをします。最初に、育苗ポットに鉢底ネットを敷き、種まき用土を入れます。次に、土に指で穴を開けて中に数粒種をまきます。種の特性に合わせて、土を少々かぶせます。表面に霧吹きで水を吹きかけて土をしめらせます。そして、発芽するまで土が乾かないように管理します。ビニールハウスの中で育てます。田植えを行うまで、約2週間から20日ほどかかります。苗が10センチから20センチほどになるといよいよ田植えが始まります。私の家では毎年ゴールデンウィークの最終日に行いますが、天候を見て日をずらすこともあります。田んぼはすでに、水を入れてトラクターでかき混ぜて土を砕いていく作業の「田おこし」がすんでいます。その後、代かきを行い、田植えの準備が整います。田植え前に、無事に成長した苗をビニールから出して、軽トラックに乗せます。それを祖母が運転をし、父の待つ田んぼへ行きます。そして、父が田植え機で稲を植えていきます。田植え機が戻ってきたら、急いで次の苗を補給します。こうして、田植えが終わります。私は田植えの当日だけ手伝います。私の役割は、育苗ポット運びです。姉と2人で運びます。毎年この作業でとっても印象に残るのが、昼食です。家には戻らず、田んぼの端で母が作ったおにぎりを食べます。そしてすべての作業が終わった直後のみんな談笑している時です。両方とも、みんなとても良い顔をしています。その時私は毎年、兼業だけれど、農家に生まれてよかったと感動します。
小学6年生までは、田植え当日だけを手伝ってきましたが、今年は中学生になったことだし、時間が合えば、なるべくこの一連の作業のひとつひとつを見ようと思いました。ひとつひとつの作業を、祖父、祖母、父とも、とてもていねいに行いました。以外でした。普段は陽気でずぼらな父が、とても真剣な顔で黙々と作業していました。
田植後は、除草、中干しなどの作業をタイミング良く行いました。8月頃になると穂が出てきました。そして、恥ずかしい事ですが、私は今まで稲が花を咲かせることを知りませんでした。ある日、祖父が花を見せてくれました。小さくて細かいけれど、何とも言えない愛らしさがありました。
稲刈りも無事に終わり、私は生まれて初めて、種から米になるまでのすべての過程をみました。そして、自分の家の新米を食べた時、なぜか、自分が作った米のような気がしました。私は目がうるうるしました。そして、一粒一粒を大切に味わいながら食べました。
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産業課 農政係TEL:0243-24-8107FAX:0243-48-3137
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