玉の井

玉の井

大玉村史跡
所在地:大玉村玉井字南町

玉の井から発見された水晶

[ふるさとホールに展示中]

玉井(たまのい)の名がついた訳

 昔、安達太良山のふもとの村の田んぼの片隅に井戸があったそうだ。ある晴れた暖かい日に、年老いた百姓夫婦が畑仕事をしていたが、疲れたので水を飲もうと一休みした。そして、おばあさんが井戸へ水汲みに行くと、井戸の中になにやら光るものがあるのを見つけた。おばあさんは不思議に思い、すぐにおじいさんを連れてきて二人で井戸の中の水を汲み上げた。何度も何度も汲み上げていると水はなくなり、井戸の中からとてもきれいな水晶の丸い玉が出てきた。
 おじいさんがその玉を庄屋さんの所へ持っていき訳を詳しく話したところ、村中の人と相談の結果、井戸から玉が出たので「玉井」と呼ぶようになったと伝えられている。
 昔はここを訪れる人も多く、慶応年間まで毎年4月の祭礼も盛大に行なわれていたが、明治に入り神仏混交が禁止されると、次第に顧みられなくなった。後に昭和11年有志が保存を図ったが、第二次世界大戦に突入したため再び名も無き状態となった。戦後15年ほど経ってから再び保存に向けての声が高まり、現在に至っている。

所在地

大玉村玉井字南町
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