劇団「シアターあだたら」

笑って泣いてむかしばなし・・・。いいねぇ、ふるさと!

 昔話や民話、伝説史跡を基に創作した作品を演劇、或いは朗読劇や「語り」として上演するお母さん劇団。平成4年結成、団員は村在住の18名(女性16名、男性2名)。

 自由公演の他、公民館事業への協力(高齢者学級、わんぱく広場)、幼稚園、老人ホームのボランティア公演、他町村での公演ではマスコミでも紹介されている。

 雄大な安達太良のすそ野に広がる美しい大玉村の「ロマン溢れる物語」を、一人でも多くの人に知ってほしいという思いから、安達郡婦人会大会の歓迎アトラクションで「遠藤ヶ滝縁起物語」を上演したことが結成の契機となる。脚本は主宰でもある後藤みづほ氏が書き下ろし、その後「鶴塚ものがたり」を完成させ、村にある史跡の掘り起こしと、そこに生活していた村の人たちの姿をいきいきと再現させ、ふるさとの良さと変わることのない優しさをメッセージしている。

 映像による情報や受手一方のテレビ文化に対して『ことば』を媒体として「イメージすることの出来る人間らしい人」づくりの一助になることを念願しながら、方言にこだわり、動きを抑えた朗読劇の方式で出発している。

 忙しいお母さん集団である為、練習が思うように進まない悩みを抑えながらも地域の人たちの要望により、思い切り笑える民話劇にもチャレンジし、演劇として「屁っこき嫁っこ宝っこ」や「芋ころがし」などもレパートリーに加え、TPOを考慮して上演できる体制となる。現在は、村にある国指定天然記念物の「馬場桜」をモチーフとした作品を構想中ということである。

 悩みは、スタッフの養成に手が回らないことで、照明や音響を公民館職員などに頼りざるを得ないこと、舞台用の機材類を揃えていないことなどであり、長期的には充実していきたいという希望をもっている。

 それでも、年令も職業も多彩でパワー溢れる団員は実に楽しそうに活躍し、そのチームワークの良さと抜群の演技力で観客の支持を得て喜ばれており、地域のすばらしさを伝えることで地域活性化につながっていると思われる。

 安達広域行政組合で毎年実施している「ふくしま森の学校」(あれが安達太良山分校)でのプログラムに、平成8年初めてこの劇団「シアター・あだたら」の公演を導入したが、都会からきた親子に大きな発見と感動を与え、「福島県の地域文化」の発信として好評を得ている。

 昨今の機械的文化状況は、家庭や地域から語らいの場をすり減らし、向かい合って『ことば』を語り合う時間をどんどん失っている。理解しあえて当然と思っている家族のなかでさえ疎外感に悩むそれぞれがいて、相手を思いやる、想像する、イメージすることが不得手の人(こどもも大人も高齢者も)が増えている。そして自分自身を語り表現する手立てを失っているのでは・・・。と昔ばなしの大切さを分かって欲しいと主宰者は言っている。
協力できる項目公演(民話劇、朗読劇、一人語り)、イベントへの出席
本人からのメッセージ会場が笑いの渦に巻き込まれたり、涙がこぼれて仕方がなかったという観客の方々を前にすると、忙しくて苦労も多いけど「舞台をやって良かった・・・」と仲間と語り合いながら5年目を迎えました。お年寄りも子どもたちも、そしてすべての人たちに愛され、支持される作品を作り上げて行きたいです。

それは、観客のみなさんと一緒にしか作り上げることが出来ないのです。

是非、みなさんの地域でも公演の機会を得られますようお願いします。そして自分にも出来る「ふるさとふくしま」の良さを再発見しましょう。
連絡先
 
劇団「シアターあだたら」代表:後藤みづほ
〒969-1302 安達郡大玉村玉井字星内63-2
電話番号:0243-48-2520(後藤みづほ宅)
このページの情報に関するお問い合わせ先
大玉村TEL:0243-48-3131FAX:0243-48-3137