【佳作】パラリンピックからもらった勇気

パラリンピックからもらった勇気
玉井小学校6年 渡邉佑衣
 
 みなさんはパラリンピックを知っていますか。パラリンピックとは、障害をもっている方を対象とした、もう一つのオリンピックのことです。
 去年の東京二〇二〇パラリンピックで、私は水泳を観ました。水泳に出場する選手たちの中には、うでが短い人や、足が短い人がたくさんいて、どのように泳ぐのだろう、と興味を持ちました。そこで私は、山田選手のことを知りました。
 山田選手は、50メートル背泳ぎと100メートル背泳ぎに出場した選手です。生まれた時から両腕がなく、両足にも障害があるため、普段は電動車いすを使って生活をしているそうです。
 私は、泳ぐことが苦手なので、「両腕が使えても泳ぐことが難しいのに、この人はどうやって泳ぐのだろう。」と、少し心配になりました。けれど、山田選手がスタートした瞬間に、その心配が「すごい」という気持ちに変わりました。
山田選手は、体を大きく動かし、ぐんぐん水の中を進んでいきました。両腕や両足がつかえる選手たちを次々と追い抜き、日本パラリンピック史上最年少の14歳で、銀メダルを獲得しました。私は、その姿を観て胸が熱くなりました。
 山田選手の座右の銘は、「無欲は怠惰の基である。」という言葉だそうです。この言葉には、「欲が無いのは、現状に何の課題を見いださず、ただ受け入れている状態だ。」という思いが込められています。
 この言葉を座右の銘にしている山田選手は、常に自分の中に課題を見つけ、それを改善していっている心の強い人だと思います。
そんな強い心をもっている山田選手を見習い、私も次の二つのことに取り組もうと思います。
 一つ目は、努力を続けることです。山田選手の生き方や競技に取り組む姿を観て、努力を続けることで大きな目標を達成できることを知りました。私は、運動が苦手で、すぐにあきらめてしまいます。これからは、困難なことがあっても簡単にあきらめずに、努力を続けていきたいと思います。
 二つ目は、課題を見つけたら、すぐに改善することです。今までの私は、課題を後回しにして自分のやりたいことを優先していました。これからは、課題を見つけたら改善していきたいと思います。
 パラリンピックでは、山田選手以外にも、たくさんの選手が活躍していました。その姿を観て、勇気とパワーをもらいました。障害の有無や、出身地などに関わらず、みんなが助け合い、活躍できる世界になれば、もっとたくさんの人が笑顔になれると思いました。
 
このページの情報に関するお問い合わせ先
大玉村TEL:0243-48-3131FAX:0243-48-3137