【佳作】 最も大切な物は 大山小学校6年 小澤遥

最も大切な物は
大山小学校6年 小澤遥

「これから冬休みだー。」と、四年生のぼくは、冬休みをとても楽しみに待っていました。冬休みは、少しおそく起きて、勉強や、お手伝い、外遊びもしました。ある日、雪がたくさん降りました。雪だるまを作ったり、みんなでかまくらを作りました。とても楽しかったです。

そして、冬休みの終わりが近づいて来ました。ぼくは、書きぞめをお母さんと書き始めました。書く字は「美しい光」です。それを見たとたんに、ぼくは「難しいよ。」と言いました。美しいという字は、横画が多くバランスがとりにくいと思ったからです。それでもぼくは一生けん命書きました。そしてついに「美しい光 大山四年 小澤遥」という上手な一枚ができました。ぼくは「やった。」と言いました。すぐにおばあちゃんやおじいちゃん、お父さんにも見せました。おばあちゃんは「上手だね。」と言ってくれて、おじいちゃんは「うまいな。」と言ってくれました。お父さんは「上手上手。」と言ってくれました。

そして、冬休みが終わって、学校に行きました。ぼくは、ドキドキの気持ちが止まりませんでした。

ついに、提出する時間がやってきました。書きぞめの紙を出しました。しかし、先生に「これは出せないです。」と言われました。その理由は学校名を書いてはいけなかったからです。すみなので、消すこともできませんでした。ぼくは、それを言われた時に、なみだがあふれてきました。ぼくは「お母さんと書いた大切な一まいなのに。」と、くやしい気持ちがあふれました。なみだが止まらないぼくに、クラスのみんなが「大じょう夫。」「元気出して。」とはげましてくれました。ぼくは、それを言われ、くやしなみだから、うれしなみだに変わりました。それに、字が上手、勉強ができるよりも、悲しい思い、くやしい思いをしている人に、いつでもはげましたり、大じょう夫などと、声をかけたりすることができるほうがすごいということが分かりました。友達の言葉がとてもうれしかったです。

ぼくも悲しい思い、くやしい思いをしている人には、はげましたり、声をかけたりしようと思います。一人で落ちこんでいるだけでは、くやしい思いは消えないけれど、友達のやさしい言葉によって、くやしい思いが小さくなり、うれしい思いとありがとうという感謝の気持ちがふくらんできます。みんなの笑顔のためには、相手を思いやるやさしい声かけが最も大切だと思います。
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