【佳作】 思いやりを伝えよう 玉井小学校4年 次藤未羽

思いやりを伝えよう
玉井小学校4年 次藤未羽

一学期に学校の授業で人権教室がありました。私は、「人権」という言葉を聞いたことはありませんでしたが、どのような意味なのかは知りませんでした。

人権について教えてくれた先生は、「人権とは、『人として幸せに生きるためにみんなが持っているもの』です。」と言っていました。生活の中でだれかを助けたり、だれかに助けてもらったりすることが人権を大切にすることにつながるそうです。

私も、友達に助けてもらった出来事があります。ある日の昼休みに、同じ学年の友達とドッジボールをして遊んでいました。私は外野にいました。内野からのボールをとろうとした時に、体にボールが強く当たってキャッチできず、転んでしまいました。私がいたくてうずくまっていると、すぐに三人の友達が走って来て、「大丈夫」と聞いてくれました。

その後、三人は私を保健室に連れて行ってくれました。保健の先生にみてもらっている時は、当たったところがズキズキして痛かったけど、友達がいてくれたのでがまんできました。私は三人に何度も「ありがとう」と言いました。心配してくれる友達が自分の近くにいてくれることは、とてもうれしいことなのだなと感じました。

この出来事があってから、こまっている人がうれしい気持ちになるためには、自分に何ができるのだろうと考えるようになりました。

べつの日に、校庭で遊んでいたら、近くで一年生が転んだことに気付きました。私は急いでかけより「大丈夫」と声をかけました。そして、一緒に保健室まで連れて行ってあげました。ふり返ってみると、私は友達にしてもらってうれしかったことを、他の人にも自然にしてあげられたのだなと思いました。

学校で生活していると、だれかとだれかがけんかをしているすがたをよく見かけます。だれかがいじめられたり、かなしい気持ちになったりしている話を聞くこともあります。そのようなことがあると、私はかなしい気持ちになります。けんかやいじめはすぐにはなくならないかもしれません。

しかし私は、これからもだれかがこまっていたら、自分から声をかけたり、はげましたりすることを続けていきたいと思います。相手の話をていねいに聞いて、「何があったの」「大丈夫」などのやさしい言葉をたくさん使っていきたいです。また、自分が何かをしてしまった時は「ごめんんさい」を、何かをしてもらった時は「ありがとう」と言いたいです。

みんなが相手のことを思って声をかけることがふえていけば、やさしい気持ちで生活することができると思います。思いやりのわが広がっていくといいなと思います。
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