【優秀賞】 自分らしく 大玉中学校1年 遠藤愛依

自分らしく
大玉中学校1年 遠藤愛依

みなさんは、自分の「コンプレックス」がありますか。「コンプレックス」がない人はあまりいないと思います。声や顔、骨格など、人それぞれ「コンプレックス」は違うと思います。

私にも「コンプレックス」はあります。鼻と髪の毛、身長が「コンプレックス」です。鼻は大きめ、髪の毛は毛量が多くてくせっ毛、身長は小さめなのが私の「コンプレックス」です。でも、この私の「コンプレックス」を完全になおそうとは一度もしていません。なぜかというと、親に失礼ではないかと思ったからです。だからといって、整形していても私はなんとも思いません。その人が自分で決めて何百万という大金をかけて行っているからです。整形をして、「前の方がよかった」とか、「整形しないほうがかわいい」とかそういった言葉で傷つく人もいるのです。そのたった一言で病気になったり、トラウマになったり、さらには自ら命を絶つ人だっているのです。「誹謗中傷」をしている人は自覚していないのかもしれませんが、まず、そういったことを言わない、書かないようにしなくてはならないと思います。

以前、私はある人に失礼な言葉を言ってしまったことがあります。それは、「足、細いね。」と。私は自分の足がその人よりも太いと感じたので、ただ単に足細いと言ってしまっただけだったのですが、その言葉を言ったとたん顔色が変わってしまったのです。その反応を見て後から気付きました。ひどい言葉、傷つくような言葉を言ってしまったと。私は言ってもらえてうれしい言葉も逆にそれを「コンプレックス」だという人もいる、ということに気付かされました。

私はよく家族に「一言、よけいだね。」と言われることが多くあります。その言葉を言われるたびに、「なんで、学習できないのかな」と後悔します。それが友達の前でも出てしまいます。だから、言葉を発する前に相手が傷つかないかどうかを判断してから話すように心がけています。そういった心がけをみんながしてくれれば、いじめや「誹謗中傷」を減らせると思いました。

私の友達にとてもかわいいなと思う子がいます。目も二重で、鼻も小さくて、全てが整っていてうらやましいと思っていますが、その子に自分の一方的な価値観を押しつけているだけだなと思いました。くり返しにはなりますが、私がそう思っているだけで、相手は逆に傷ついているのかもしれません。また相手が傷つくような言葉を言ってしまったなと思いました。何でまたそのような言葉を言ってしまったのか、本当に自分が嫌になってしまったときもたくさんありました。いつになってもなおらないのでこれも「コンプレックス」になってしまいました。この「コンプレックス」は顔とかのなおせない「コンプレックス」ではなく、なおせる「コンプレックス」だと思うのでなおせるように努力していきたいと思いました。

私たち人間は、お互いに「ないものねだり」をしていると思います。例えば、私は鼻が「コンプレックス」なので、鼻が高い人や鼻が小さい人をうらやましくなります。うらやましいということは、自分にはないものを欲しがっているということになるので、「ないものねだり」になります。つまり、「ないものねだり」が逆に相手を傷つけてしまったり、相手を嫌な気持ちにさせてしまうのです。ただ、うらやましく思っているだけでも、相手を傷つけてしまう可能性があります。それは本当に悩ましいことです。特に私は、自分の良いと思うことが少ないので、よけいに傷つけてしまうかもしれません。そのために、いったん立ち止まって考え直してみるのも一つの手です。考えていても、わからないことはたくさんあると思います。そんな時は、一度ぶつかって学習してみるのも良いかもしれません。人間は必ず、まちがえたり失敗します。そこから、反省して学習すれば「誹謗中傷」が減らせるはずです。

私は、これから生きていく中で大切にしたいことがあります。それは、自分の長所を見つけることです。短所ならすぐに見つけられます。ですが、長所はなかなか見つけられない人の方が多いはずです。長所をいきなり見つけることは難しいですが、自信をもっていえることでも良いのではないでしょうか。私なら、定期テストで上位になれたことです。このように自分の長所を見つけられ、さらに自分を好きになって生活していけば、今後の世界は変わると思います。だから、自分が自信をもてるところから探してみませんか。
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