【佳作】誹謗中傷について思ったこと 大玉中学校1年 遠藤未羽
誹謗中傷について思ったこと
大玉中学校1年 遠藤未羽
みなさんは誹謗中傷という言葉を知っていますか。誹謗中傷は、何気なく言った言葉、それが原因になってしまうかもしれません。 私たちは人とコミュニケーションを取るために言葉を使います。しかし言葉は、 聞き手側の捉え方によっては傷つくものとなってしまい、とても難しいと私は思います。みなさんの言葉の使い方は、正しいものでしょうか。自分の言葉に責任を持つことができているでしょうか。
今、パリオリンピックが開催されています。そんな中で衝撃的な光景が目に入りました。
金メダル確実と言われていた柔道女子選手が2回戦で敗退したのです。そのぼう然とする姿と号泣する姿は、まるで小さな子供の様に私は感じました。 テレビを一緒に見ていた家族からも様々な意見が出ました。 「スポーツ選手として恥ずかしくない姿を見せてほしい」という意見もありました。「オリンピックに出るために練習し、自分を追い込んでここまできたのだから、悔しい思いを何処にぶつけていいのかわからないよね」という家族もいました。会場の人々も拍手や励ましのコールを送り、ネット上でも 「努力してきたことがわかる」という励ましの言葉も見られました。 そんな中で、snsでの誹謗中傷が殺到していることをニュースで知りました。誹謗中傷は、柔道女子選手だけでなく、男子バレーボール選手、審判へも相次いで起こっています。 その内容の中でも、私が気になった発言は 「見苦しい」「日本人として恥ずかしい」「引退しろ」「下手くそ」などの心ない声です。私は「どうして誹謗中傷が起こってしまうのだろう。頑張っている人に言う必要は、あるのだろうか」と疑問に思い、たくさんのことを調べてみることにしました。 すると、最近はLINEでの悪口や仲間はずれが発生していること、 snsでの誹謗中傷は、匿名でできる為、ひどいことを書き込む人がいるということがわかりました。さらに、今snsにおける誹謗中傷の数は増加傾向にあり、その原因の1つはsns利用者の増加であるということがわかりました。 有名人であっても一般人と同じように傷つくし、どんな人に対してでも誹謗中傷することは人権侵害になります。 「人権とは何か」なんとなくは分かっていても、今まで詳しく調べたことはなかったような気がします。インターネットで調べてみると、人権とは 、「自分らしく、幸せに生きる権利」のこと、「差別されない権利」「自由に生きる権利」と書かれてありました。 「たった一言を書き込んだだけ」そのたった一言の悪口を書き込んだだけで、心に深く残り傷ついてしまう人もいます。言葉は、時には人を励ましたり、喜ばせたりすることができます。 しかし、時には「言葉の暴力」となり、人々を傷つけてしまうことがあるということを1人1人が理解していかなければならないと思います。 そして、みんなが言葉の使い方を見直していくことが今では1番大切なことだと思います。
誹謗中傷によって傷つく人を少しでも減らすために、「言葉」について考えること、責任をもつということをしていきたいです。 snsに書き込まれた悪口に対して、私は同情することではなく、それと反対に選手のことを励ますような言葉をかけられるようにし、 いつも、相手の気持ちを考えながら言葉に責任を持つことができるような、そんな自分でいられるようにしたいです。頑張っている人に厳しい言葉を、厳しい声をかけるのではなく、素直に励ましたりほめたりできる、そんな人が増えるといいなと思います。 このパリオリンピックで、私は正しい言葉の使い方を改めて学べたと思います。だから、これからは今までよりももっと相手に対する言葉、相手の気持ちを考えて発言、行動ができるように心がけていきたいと思います。自分が言われて嫌なことは言わないということを大事にしていきたいと思いました。 みなさんもsnsにアップする前に必ず一度「これは、人を傷つけるような言葉ではないか、 人を不快にさせる言葉ではないか」と考えてみてほしいと思いました。また、全世界に普及しているスマートフォンの使い方、snsの利用時間についても考えてみてはいかがでしょうか。
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