【優秀賞】小さな輪を広げて世界へ 大玉中学校3年 小髙大知

小さな輪を広げて世界へ
大玉中学校3年 小髙大知

僕は、ひとりひとりが国や人種、障がいなどに対する差別や偏見をなくしていくべきだと思いました。 なぜなら、自分がした体験や経験をもとにそう感じたからです。
僕たちの学校では、姉妹校である台湾のある学校と国際交流をする時間がありました。 外国のイメージだと、強引であったり、荒々しい人などが多い印象がありました。なので、初めは、台湾の人たちと会う時に、恐怖感や強い緊張感がありました。ですが、実際に会ってみると、自分が想像していたものとは反対に、フレンドリーで素敵な人たちでした。なかには日本語で「オハヨウゴザイマス!」とあいさつをしてくれる人もいて、とても驚きました。 交流していくうちに、言葉はなかなか伝わらなくても、活動を共に楽しむことができ、絆ができていました。 コミュニケーションしていくと、アニメや歌など、日本の文化が好きな人もいました。そして1番印象に残ったのは、2つの学校の生徒が混合したチームで勝負をするドッジボールでした。試合が始まる前に、友達と台湾の人が握手をし、「ウォー!」と叫びチームを鼓舞している様子は、迫力があり、国や言語の違いを感じさせないものでした。 このようなことから、住んでいる地域や言語が違っても、人間は、手を取り合い、仲良くなることができるんだなと感じました。

みなさんは「中国」と聞くと、どんなイメージがありますか。僕は前までいい印象はありませんでした。ですが今では、そのような印象はありません。僕には、兄と同級生の中国出身の友達がいます。僕が小学生の頃に日本に来ました。 友達になったきっかけは、兄ととても仲が良く、僕も遊びに混ぜてもらっていくうちに仲良くなりました。 僕は始め中国というと悪いイメージがあり、その友達もそのような感じなのだろうと思っていました。しかし、まったくそのようなことはなく、その友達はまったく知らない日本語を一生懸命に練習していました。会う度に日本語が上手くなっていて、今では違和感がほぼないくらい上手で、その真面目に勉強してがんばっていた姿に胸を打たれました。きっと今までいた友達がいなくなり、自分一人になるのはとても不安だったと思うけど、それを乗り越えて楽しく過ごしている姿はかっこいいなと思います。友達は面白く、ユーモアがあり、年下である僕を遊びに誘ってくれるほど優しい人です。友達が中国出身でも、日本に住んで生活しているなら、僕たちと同じように日本人らしく生活する権利が必ずあると思います。そのため、僕達はそれを侵害せずに、一緒に手を取り合って生活していく必要があります。 人間は、それぞれが違ってもお互いのことをよく理解し、認め、支えあうことができれば、どんな人とも仲良く共生していけると思います。逆にかん違いや、すれ違いが少しでも起きると、大きな争いが起こる可能性もあると思います。戦争や紛争もこういった人違い、勘違いやすれ違いによって起きている部分があると思います。ウクライナ戦争も、調べてみると、プーチン大統領のかん違いや思い込みが強く、それによる、少し過度な動きが戦争の原因になっているみたいです。手を出すよりも前に、話し合いをするなどして状況を理解し、考えを整理することができたのであれば、ここまで深刻なことにならなかったかもしれないし、戦争が起きることもなかったのではないかと思います。でも、 ウクライナ側も、攻撃を受けたことにより、ロシアを敵とし、抵抗しました。そうすることによって、両国の罪のない人々が死亡や怪我をしたり、今もなお苦しんでいたりしています。争いは、世界でたくさん起きています。経済面や文化の違いなど様々な理由で起こっています。差別や偏見は、思い込みやかん違い、意見のすれ違いなどによって絶対に起きてしまうと思います。 どうしても偏見や先入観を持ってしまうことがあります。そのかん違いが 晴れないままだと、問題や争いが起こり、関係のない人も巻きこまれ、心や身体が自分側も相手側もお互いに傷つけられてしまいます。互いの守られるべきものや権利、命などが危機におかされてしまいます。ですが、相手の事情、本当の状況などを理解しあえば、問題が解決でき、より良い関係を築いていけると思います。そのように手を取りあっていけば、だれも苦しむ人がいなくなり、平和で幸せな世界をつくっていけると思います。そのために、1人1人が差別や偏見をなくし、輪を作り、その輪をみんなでつないで、大きく広げていくことが大切だと思います。僕もいつかそんな世界になるように、相手を尊重していくことを心がけていきたいです。
 
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