【佳作】「魅力ある農業にするために」 大山小学校5年 菊地 美咲

【佳 作】
「魅力ある農業にするために」
大山小学校 5年 菊地 美咲
 
 社会科の学習で、米作りを通して農業について学び、「農業とは大変な仕事だなぁ」と改めて感じました。そう感じた大きな理由は、農業は様々な問題を抱えていることが分かったからです。わたしが思う問題とは何かについてまとめてみようと思います。
 私が思う農業の問題点の1つは、農業で働く人の高齢化です。現在、農業で働く人が全国で168万人いるうち、39歳以下の若い人の割合が約5パーセントしかいないことを知りました。こんなに少ない割合とは思わなかったので、とてもおどろきました。他の40歳から59歳の人が14パーセントで、なんと60歳以上の人は81パーセントも占めています。この数値を見て、39歳以下の若い人は農業以外の仕事をしていることが分かりました。そこで私は農業の良さについてもっと若い人に知ってもらい、若い人の農業人口を増やしていく努力をしていく必要があると考えました。例えば農業体験ができるイベントを開き、若い人に参加してもらうようにすれば、少しは興味を持ってもらえるのではないでしょうか。
 もう1つの問題は「耕作放棄地」です。耕作放棄地とは、1年以上農作物を作っていない田や畑のことです。高齢になった農家の人が農業を辞め、農作物を作らない土地が増えているのだそうです。高齢の方が農業を辞める1番の理由は「畑を継ぐ人がいないから」だそうです。だから若い人が増えてくれれば耕作放棄地も減るのではないかと思います。私の家は祖父と祖母が果樹園を、やっています。2人とも高齢になってきたので、せっかく育てた果樹の畑が耕作放棄地にならないといいなと思っています。だから私はできるだけ農作業の手伝いをしています。特にサクランボが取れる時期が忙しいのでサクランボの収穫を一緒にやったり、店番を手伝ったりしています。小さな力ですがこのような手伝いを続けて、祖父と祖母の負担をできるだけ減らし、おいしい果物ができる果樹園を、少しでも続けてほしいと願っています。
 このような農業の問題はすぐには解決できないかもしれません。若い人に収穫の喜びや農業の楽しさを知ってもらえるような努力が必要ですが、やってみると魅力的な仕事に感じると思います。小さな力ですが、私は自分ができることを続けていきたいと思います。
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