otama village

【佳　作】　私の家では、いろいろな野菜を作っていますが、夏には、キュウリを作っています。
　春にキュウリの種をまき、苗に育ったものをポットにうつし替えます。ポットに入れる土は、色んな種類の物を混ぜ合わせてそこに苗を植えていきます。ポットに土を入れているとミミズにふれ、尻もちをつくくらいびっくりしました。
「ミミズくらいで、びっくりしないんだよ。ミミズが栄養のある土にしてくれるんだよ。」
の母の言葉に、野菜作りは土が重要なんだと思いました。私の家では、キュウリの他に30種類の野菜を作り、店に来る人や、予約して自宅まで買いに来てくれる人もいます。良い土で作る苗だから、お客さんも来てくれるんだなと、とてもうれしくなりました。
　5月終わり畑では祖父が畝作りをして、マルチ張りをしました。私はマルチに穴を空けた時のごみを拾ったり、苗を植えたりして手伝いました。空けた穴からネキリムシが出てきました。ネキリムシは植えたばかりの苗の根を食べてしまうので、その他にも悪さする虫がいないか、一つ一つていねいに観察しながら作業する事も大切なんだと思いました。
　さあ、苗を植えます。私は初めてだったので、教えてもらいながら植えました。
「苗をポットから出して、穴に苗を入れたら、その上から土をかぶせるんだよ。」
祖父に言われたようにやってみました。すると、とても上手に植えることができて楽しくなったのでどんどんやっていきました。
　お手伝いをして植えたキュウリは、夏になると元気に育ってきました。いよいよ収かくになりました。収かくしたキュウリを箱につめる作業では、祖母が7このカゴを並べ、分けて入れていきます。曲がったもの、ちょっときずがあるもの、まっすぐなものと次々と区別して箱に入れている祖母の姿を、私も手伝いながら見ていきました。キュウリを見る目はとてもきびしく、「さすがプロの目だな。」と感心しました。
　「今年もおいしいキュウリができたぞ。」
収かくしたキュウリをハサミで薄く皮をむき、その場で1つ食べてみました。
「うまいな。ばあちゃん、うまいよ。」
夏の暑い時にぴったりな、みずみずしい祖父母のキュウリ。一生けん命作ったキュウリを早くみんなに食べてほしいな。