【佳作】「お米より」大山小学校5年 若松奈緒

【佳 作】
「お米より」
大山小学校 5年 若松 奈緒

「わたしは、お米よりもパンの方が好きだな。」
前に、家族と話していた時に、わたしが言いました。学校で田植え見学がある前にも、わたしはそう思っていました。朝ご飯はほとんどパンで、お米を食べる日は、1年に5~6回ぐらいしかありませんでした。昼ご飯と夜ご飯はお米を食べていましたが、お米に興味はありませんでした。なので、田植え見学も、特に興味はありませんでした。
 田植え見学の日、学校の近くの田んぼに行きました。田植えの作業は、作業をする車に乗って田んぼに苗を植えていきます。植えるのにかなり時間がかかっていました。1つの田んぼだけでなく、たくさんの田んぼに植えていくならかなり時間がかかるはずです。苦労して作業をしているのに、自分がお米を食べていないのが、何だかもったいなく感じました。お米を育てている一男さんは、
「お米を食べる人が少なくなっているから、もっと食べてほしい。」
と、言っていました。わたしもお米を食べる人を減らしている1人なのではないかと思い、その日からもっとお米を食べようと思いました。
 次のいねかり見学で、田植え見学の時に植えた苗が立派に育っていました。いねを刈る時も、やはり時間がかかっていました。いねが育つまで、いつも田んぼに水を張ってあるようにしたり、水温の管理までしているそうです。わたしはそのことを知っておどろきました。休みも取らずに、何ケ月も田んぼの手入れをしているのではないかと思いました。
 それからわたしは、田んぼでお米を育てていたりする農家さんを見ると、
「ありがとう。がんばって。」
と思うようにしています。お米を食べられるのは、お米農家さんが苦労をしてお米を育ててくれているということを、改めて感じたからです。また家族でお米とパンの話をしたら、きっとこう言うと思います。
「わたしは、パンもお米もどっちも好きだよ。だって、お米農家さんががんばってお米を育てているから。」
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