otama village

【佳　作】
　わたしの祖父母は、畑でいろいろな野菜を作っています。野菜は季節ごとにしゅうかくできるものがちがいます。だから、祖父母は、1年中、種まきや手入れ、しゅうかくでいそがしくしています。
　冬にしゅうかくをむかえる大根は、わたしが大好きな野菜の一つです。1月に、わたしは祖父母と大根ほりをしました。畑に植えられている大根の面積は広かったので、「これからたくさんほるぞ」と、気合を入れて作業に入りました。地上に出ている大根の葉はふさふさとしげっています。くきの方を見ると、土から大根がにょきっと飛び出ていて、立派な大根がうまっていそうだなと思いました。両手でくきの根元をしっかりにぎり、ぐいっと引っ張りました。ずずずっと、茶色く汚れた大根がゆっくりとすがたを現しました。 予想通りの大きな大根でしたが、自分でぬいたときは思わず、
「うわぁ、おっきい。」
と、はしゃいでしまいました。
　作業は、大根をほるだけでは終わりません。しゅうかくした大根を軽トラックに乗せて、作業場に持っていきます。持つとずっしり重くて、一本一本にしっかり身がつまっているんだなあと思いました。ここまで育てるのには、とても大変だったろうなと思いました。大根は葉の部分を切り落とさないと場所を取ってしまうことや、保存をするのに適さないために切り落としてしまいます。包丁で切るのですが、大根の数が多かったので、とても大変でした。切り落とした葉を見ると、みずみずしくておいしそうだったので、祖父母は大事に育てたと分かりました。
　それから、しゅうかくした大根を使って、おでんを作りました。太い大根でしたが、力を入れずにはしで切れるほどやわらかかったです。一口食べると、大根とだしのあじが口の中いっぱいに広がり、とてもおいしかったです。家族みんなで、
「おいしい、おいしい。」
と、言いながら食べました。思わず笑顔がこぼれるほどおいしい祖父母の大根は、わたしのじまんです。
　季節を問わず、毎日野菜の世話をしている祖父母のことを、わたしは尊敬しています。これからも祖父母といっしょに、なえを植えたり、しゅうかくしたりしていきたいです。