【最優秀賞】「職場体験で感じたこと」大玉中学校2年 渡邊心春

【最優秀賞】
「職場体験で感じたこと」
大玉中学校 2年 渡邊 心春

 コロナ禍により、3年ぶりに行われた職場体験。農業に興味を持っていた私は、稲作を主に行っている農業施設「あだたらドリームアグリ」を選択した。
 1日目、仕事内容はトマトの芽かきから収穫、出荷のための袋詰めだった。簡単なように思えたが、いざやってみると慣れていないこともあり、時間がかかる作業だった。その分、終えた時の達成感は大きく、やりがいを感じる仕事だと思った。普段当たり前のように食べている野菜の裏には、農家の方々の頑張りが詰まっていることを実感できた1日となった。
 2日目は田んぼでの作業だった。田んぼに溝を作り、水路をつなげておく「溝切り」という作業だ。田んぼに踏み入ると思ったように動くことは難しく、6月下旬でも汗をかくくらい大変だった。最初は汚れることに抵抗があったものの、友達と協力しながらやっていくうちに段々楽しくなっていき、農業の楽しさと大変さの両方を感じることができた。歩くことも簡単にできないので体力の消耗も激しく、取り組みがいのある体験だった。最後に友達とお互いの泥で汚れた姿を見て笑い合ったのも良い思い出だ。
 今回の職場体験を通して学んだことは、農業にはもちろん厳しい面もあるが、その分やりがいを感じることができる楽しさもあるということだ。私自身、農業に興味はあったが正直「つらそう」「大変そう」などというネガティブなイメージが大半だった。
 現在、若者の農業離れが問題となっている。その背景には農業にあまりプラスのイメージがないということも原因として挙げられるのではないかと考えた。そのイメージを払拭するには、実際に農業を知ってもらうこと、触れてもらうことが大切だと思う。あだたらドリームアグリの担当者の方は、「農業を大変だと思ったことはない。型にはまらず色々なことにチャレンジできる仕事だ」とおっしゃっていた。私たちの命をつなぐ「食」の仕事。職場体験の2日間で、私の中では農家の方々に対する尊敬の気持ちが大きくなっていった。
 他にも野菜には農家の方々のたくさんの想いが込められていることなど、この職場体験を通して学んだことがたくさんあった。農業、そして仕事に触れることができ、とても良い機会となった。私と同じように、1人でも多くの人に農業に対する考え方を見直してもらえたらと思う。そして、今後も農業について考え続け、農業の素晴らしさを多くの人に伝えていきたい。
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