大石稲荷神社

 この大石があるので、字名が生まれたと先祖から伝えられている。大石稲荷神社の裏手に鎮座しており、幅6メートル奥行5メートル高さ3メートル。石に寄りかかるようにして高さ約20メートルのケヤキの木が育っている。
 稲荷神社の祭礼は、大石部落(現在は14戸)の氏子が廻り番で準備し行なっている。春は初午(はつうま)、秋は旧暦の10月10日の年2回、朝、幟(のぼり)を立て、大太鼓を叩き、垂れ幕を掲げ、お供え物をし祀る。祭礼日には、「塩断ち」といって、氏子の家々では朝から塩からいものとお茶類を一切断つ慣わしがあって、塩のありがたさを教え伝えてきた。しかし昭和30年代頃を境にして次第に行なわれなくなった。
 神社の近くには目回り1.5メートル高さ8メートルのキャラの木がある。

大石(手前)とケヤキ(奥)

所在地

福島県安達郡大玉村玉井字大石
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