玉井本揃田植え踊り

玉井本揃田植え踊り

大玉村 無形民俗文化財
所在地:大玉村玉井字本揃

田植え踊り保存会の皆さん

本揃田植え踊りの紹介

 本揃田植え踊りは、250~300年前から村に伝わる民俗芸能の一つで、村指定無形民俗文化財である。東北地方にのみ伝承されている予祝(よしゅく)(前もって祝うこと)の踊りで、県内では県北地方、浜通り北部と相双地区、奥会津などの度々凶作に見舞われた高冷地に多く伝わっている。稲作の過程を笛や太鼓、唄の囃子にあわせて踊るもので、22種の演目があり、豊作祈願や小正月の厄払いに踊られていた。古くは旧暦の1月14日の小正月に主として男42歳、女33歳の歳直しのある家からの依頼をうけ、部落内だけでなく、安積地方(現:郡山市安積町)まで行って踊ったと伝えられている。
 戦後、経済の高度成長とめまぐるしく変遷した時代の影響で、昭和30年ごろを境にほとんど行われなくなったが、昭和49年秋に、青年たちが中心となって保存・伝承のために保存会を結成し復活させた。現在は、小正月に廻ることはなくなり、村の催事などで依頼があった時踊る他、大玉の米のピーアールなどのとき東京で演じている。また、平成13年は未来博で披露した。
 「東西東西(とざいとうざい) 東西東西(とざいとうざい) 東西東西(とざいとうざい)と申しましては 各々(おのおの)の様方(さまがだ)・・・中略・・・
 やれやれ若い者どもこわかった(お疲れ様だったという意味)・・・後略」
というのが、口上の有名なフレーズであるが、これは文楽や歌舞伎の影響を受けた名残で、元禄時代から踊り伝えられてきたものと言われている。
 また、踊りの締めくくりに撒く餅は人々に福をもたらすため。餅をもらった人はお礼に「にぎり」と呼ぶ礼金を上げてお互いの厄を払い合う。
 踊りは本来男性だけで踊るものであった。お囃子や唄を担当する人も含めて、最低15、6人は必要になる。保存会の最たる悩みは後継者不足である。子供に伝えていこうにも肝心の子供がこの地区には少なく、若い人たちはなかなか休みの都合がつかないので、近年は踊り手が揃わない時には女性も応援出演している。だが最近は若手の保存会員も増えつつあり、後継者の育成にも期待がもてる。
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