【佳作】車いすで生活する人 玉井小学校4年 國分絢太
車いすで生活する人
玉井小学校四年 國分 絢太
「どうしたのかな。」ぼくは思わず声をかけそうになりました。
あの日ぼくが友達と一緒にそろばん教室から帰って来る途中、車いすに乗った犬が散歩をしていました。その犬は、足が一本ありませんでした。ぼくは最初おどろいたけど、その犬は舌を出して、尻尾をたくさんふってうれしそうに飼い主と歩いていました。病気で足がなくなったのかなあ。事故で足をなくしてしまったのかなあ。などいろいろ考えてしまいました。でも、飼い主がその犬のために車いすを作ってくれたからあんなに楽しそうに自分の足を使って散歩ができるんだなと思いました。
ぼくのばあちゃんの家の近くで、車いすに乗った男の人がときどき散歩をしています。病院にあるような車いすではなく、男の人の体の大きさに合った車いすに乗っています。男の人は毎日車いすで生活しているのかなと思いました。
一年生の時、新幹線の中で車いすに乗ったおじいさんを見かけました。おじいさんは、降りたい駅で待っていてくれた駅員さんの助けで、無事にホームへ降りることができていました。その時僕は、これなら車いすの人も安心して新幹線に乗ってどこにでも行けるなと思ったことを覚えています。
ぼくのしんせきの家のおじさんは、家の中で車いすで生活していました。おばさんは、おじさんのできないことを全部お手伝いしていました。ぼくはまだ小さかったけどおじさんの家にいくと、おばさんはいつもにこにこしていて、おじさんは車いすに乗ってのんびりしていました。二人ともとてもしあわせそうでした。
車いすで生活している人たちは、きっといろいろな理由があってそうなったのだろうと思います。今ぼくは、自分の足で歩いたり走ったりできています。それがあたりまえだと思っていますが、いつけがをして車いすを使うことになるか分かりません。そんな時、車いすで散歩をしていた人のように上手に車いすに乗れるかな。新幹線に乗れるかな。おじさんのように生活できるかなと考えてしまいました。その人たちはきっと、たくさん苦ろうしたのだろうと思います。そしてたくさんの人の助けもかりていると思います。ぼくもいろいろなことをみんなに助けてもらって生活しているけれど、いつか困っている人を少しでも手伝えたらいいなと思っています。
不自由な体の人でもみんな一生懸命がんばっています。僕もいろいろなことをがんばろうと思います。