【佳作】コロナ差別 大山小学校6年 伊東心菜

コロナ差別
大山小学校6年 伊東 心菜
 今、新型コロナウイルスに感染してしまった人への「差別」が問題になっています。私はどうしてこのような「差別」が起きるのか考えてみました。
 例えば、新型コロナウイルス対策を万全にしていたのにかかってしまった人に対して「夜中、遊びまわっていた」というようなうわさを広める。こんなことをされては、病気のダメージもあるのに、精神的にも追い詰められてしまいます。また、かかってしまうリスクがあるのに、夜遊びなどしていた人は、非難されても仕方がない部分もあるかもしれないと思いますが、差別されるのは、やっぱりおかしいと思います。感染してしまった人を差別するのではなく、みんなで支えてほしいと私は思います。
 うわさを広められるだけでなく、仕事をやめさせられた人もいるといいます。「まだ、ウイルスが残っているかもしれない」という心配も分かりますが、感染してしまった人の中には、家族がいる人もいます。生活を支えるためにはお金が必要です。お金を稼ぐためには、仕事が必要なので、仕事をやめさせられては困ってしまいます。新しい仕事を見つけるのには、時間がかかります。会社側も助けてあげてほしいと思います。
 子どもの三十二パーセント、新型コロナウイルス感染、秘密にしたい。これは、七歳から十七歳までの子どもと保護者を対象にした新型コロナウイルス感染症に関するアンケート調査の結果です。「自分や家族が感染しても秘密にしたい」と回答した子どもが約三割を占めたとする調査結果が出たのです。その理由は、親に影きょうされ、子どもの間でもうわさが広まり、いじめにつながってしまうのではないかという心配です。私も、家族が新型コロナウイルスに感染してしまったら、できるだけ秘密にしたいし、いじめがこわいと思いました。
 このような、時には人を死に導いてしまう差別やいじめは、どうしたら減るのでしょうか。どうすれば感染してしまった人がつらい目に合わずにすむのでしょうか。私は次のように考えました。
 まずは、相談できる人をつくることです。友達や家族に相談したり、つらい気持ちをためずにはき出すのも一つの手だと思います。
二つ目は、友達に助けてもらうことです。親友など、自分を支えてくれる人が一人でもいれば、勇気がわくと思ったからです。そして三つ目は、みんなが差別に反対することです。みんなが反対すれば、差別したり、いじめたりする人も、少しは、行きづまると思います。
 私は、時には人を死に導く「差別」や「いじめ」がなくなってほしいです。そのために私にできることは、なんでもやりたいと思います。