【佳作】ぼくが出来るお手伝い 玉井小学校4年 伊藤優真

ぼくが出来るお手伝い
玉井小学校4年 伊藤 優真
 ぼくのばあちゃんは、ぼくが生まれる前から足が悪いです。股関節があまり動かないので、しゃがんだり、速く走ったり、ジャンプしたりすることができません。
 昔は、畑で野菜を育てたり、田植えの時は、重い苗箱や肥料を持ち上げて機械に乗せたり、稲刈りの時には米の入った重い袋を運んだりしていたそうです。ですが、体に負担がかかり、股関節を痛めてしまいました。今は、思うように仕事が出来ないのをとても残念がっています。
 でも、足が痛くなっても洗濯や料理など、家事をしたり、家の前の小さな畑やプランターで野菜を育てたりしています。仕事の途中で出来ないことがあると、ぼくやお姉ちゃんが手伝ってあげています。ばあちゃんは、
「ありがとう。」
と言ってくれるので、ぼくも気持ち良くなります。毎日水をあげたり、肥料をあげたりして、育てた野菜が収穫できると、ばあちゃんはうれしそうです。ばあちゃんからたのまれなくても、自分からすすんで手伝えるようになりたいです。
 また、ぼくにはひいおばあちゃんもいます。ひいおばあちゃんは今年九十才になりました。去年までは一人でトイレに行ったりお風呂に入ったりできていたのですが、今年のお正月ごろに突然調子が悪くなり、歩くのが大変になって、主に車いすを使うようになりました。
ひいおばあちゃんは時々、
「歩けなくなっちまったな。」
と、言ってガッカリしている時があります。そんなひいおばあちゃんの声を聞くと、ぼくも少しガッカリしてしまいます。だから、少しでもひいおばあちゃんが元気になるように、ごはんを運んだり、話をしたりしています。
また、ひいおばあちゃんが茶の間に来るときは、お父さん、じいちゃん、お母さんと一緒に、車いすからおりて座るのを手伝っています。ひいおばあちゃんは、出来ない事が増えたけれど、少しでもひいおばあちゃんが楽しくすごせるように手伝いたいです。
 ぼくが、ばあちゃんやひいおばあちゃんと、一緒に生活して思ったのは、痛めたり年をとったりして、出来ない事があっても、ぼくたちが手伝う事で気持ち良くすごせるように出来るという事です。
 他にも、ぼくはしょうがいがあったり、車いすに乗ったりしている人を見かけた事があります。そんな人たちが助けを求めていたり、困っていたりしていたら、自分から助けられるような人になりたいです。
 しょうがいがある人もない人もおたがいに協力して、みんなが助けあって楽しく生活できるようになったらいいなと思います。