【佳作】黒人差別について考えたこと 大山小学校5年 菊地美咲

黒人差別について考えたこと
大山小学校5年 菊地 美咲
 私は人種差別についてあまり知りませんでした。人種差別に関心をもったのは、テレビで見たあるニュースがきっかけでした。それは、アメリカ合衆国で「白人警察官が黒人を殺してしまう」という内容のニュースでした。
 黒人と白人は、はだの色がちがうだけなのに、なぜこのようなことが起きるのか、私には分かりませんでした。このニュースの中に「人権をきずつけた」という言葉が出てきました。私は「人権」の意味を調べてみました。
 辞書には、「人間が生まれたときから持っている、自由、平等、生存などの人間としての権利」と書かれていました。これを読んで私は、生きている人全員に人権はあると思いました。だから、大人が子どもから自由をうばったり、いじめをしたりするのはおかしいと思うし、このようなことをする人は、どのようなことを考えているのか知りたいです。
 差別をすることはもちろん、それを見て見ぬふりをするのもおかしいと思います。たとえば差別で暴力をふるわれている人を見て見ぬふりをしたら、死んでしまうかもしれません。だから、差別されている人やいじめられている人がいたら助けてあげるべきだと思います。
 黒人と白人のちがいは、はだの色が、黒いか白いかだけだと思います。それなのになぜ、白人は黒人を差別するのか分かりません。人種差別は、なくなるべきです。なぜなら、差別は、人権をきずつけることになるからです。
 当たり前ですが、世界には、いろいろな人がいます。私の周りにもいろいろな人がいます。左利きの人、しょうがいのある人、二重の人・・・・・・。小さなちがいを挙げれば、それこそたくさんあります。だから、人種差別はしていないという人でも、本当は、別の差別をしてしまっているかもしれません。世の中には、このような無意識の差別に苦しんでいる人もいると私は思います。そういう人がいたら、その人が笑顔になれるように、自分や周囲の人たちが努力することが必要だと思います。
 だから私は、困ってる人やなやんでる人を助けてあげられる人になりたいと思います。そして、世の中から「人種差別」だけでなく、すべての「差別」がなくなるといいなと思います。
 そのために、私、身の周りで困っている人やいじめられている人がいたら、見て見ぬふりをせずに、勇気を出して助けてあげたいと思います。そういった行動が、小さな差別をなくしていくことにつながるし、「みんなちがってみんないい」という考えで一人一人が行動すれば世界中の人々が笑顔で過ごせると思うからです。小さな勇気をもって差別をなくしていこうと思います。