【佳作】やめよう 玉井小学校5年 佐原朱音

やめよう
玉井小学校5年 佐原 朱音
 最近特に多く新聞やニュースで「ぎゃくたい」の話を耳にします。親が自分の子どもをけったり、たたいたり、部屋に閉じ込めたりして死なせてしまう事件が起こっています。その中には産まれたばかりの赤ちゃんもいます。わたしたちのような小学生や中学生、高校生もいます。どうしてこんなことをするのか、かわいそうでした。
 みんな一人一人の、たった一つしかない命です。大切だと思いませんか。たった一つしかない命を一しゅんでうばってしまうのは悲しいし、許せないことです。なぜ、子どもが親の言うことを聞かないからと、おこってたたいたり、殺したりするんでしょう。親からのぎゃくたいを受けて死んでしまっている子どもがたくさんいます。
 ぎゃくたいを受けているのは、子どもばかりではありません。体の不自由な人もいます。老人ホームにいるお年よりで、一人でご飯を食べることができないのに、きちんと食べさせないなどして、ぐったりさせる事件もおきています。その人がわけが分からなくなっているからと。
 人間だけではなく、ねこや犬、他の動物たちもぎゃくたいを受けているものがたくさんいるそうです。えさをあげなかったり、石を投げてケガをさせたり、毛をむしったり。信じられないことにナイフで切り傷をつけたりする飼い主もいるそうです。知らない人が連れ去る事件も起きているそうです。逆にめんどうを見ないで野良犬になってしまい、保健所に保ごされ、その後にしょ分されてしまうという悲しいことも起こっています。前に読んだ本に、保ごされた犬たちがガス室に入れられて殺されてしまうというものがありました。今までかわいかったペットが、一つの命を無くしてしまうしゅん間でした。どうして人はそんなことをするのかと思います。ぎゃくたいを受けた動物は人間をこわがり、かみつくものもいます。けれども人間がやさしい気持ちで話しかけたり、一緒に遊んだりすると動物たちの中のこわい気持ちもなくなり、やさしくなれると思います。それは人間も同じだと思います。
 人間も動物たちもこの世に産まれてきたたった一つの大切な命です。そんな大切な命を「ぎゃくたい」という行動は全部不幸にします。世界中の人たちが幸せに楽しく過ごせるようにしていくにはどうしたらよいでしょうか。子どもも体の不自由な人たちも動物たちも、みんなが元気に楽しく生きていくために、みんながみんなのために思いやりをもって生活していけば、やさしく温かな心をもった人間が増えてよい世界になると思います。
 私はそんな人が一人でも多くなるように、自分から実行していきたいと思います。もっともっと、人にやさしくしてあげたいと思います。