【佳作】思い出をなくすコロナウイルス 大山小学校5年 渡邉颯飛

思い出をなくすコロナウイルス
大山小学校5年 渡邉 颯飛
 今、世界中に、新型コロナウイルスに感せんしている人がたくさんいます。その感せん拡大防止のために長期間、学校が休校になりました。休校が始まると、だんだんやることがなくなり、どんどんひまになってしまいました。休校中も勉強や運動をやっていますが、友達と会うことができず、悲しい感じでした。
 ニュースでも、ストレスを感じている子どもがいると伝えられていました。日常とちがうことをやっているとストレスを感じやすいのだと思います。ぼくのストレスは、ひまを持てあますことや、母に、
「お勉強しなさい。」
と言われることです。今回の休校によって、友達と会えず、きちんと勉強ができなかったことが、ストレスになっていたと気づきました。学校に行ける毎日であれば、ぼくはストレスを感じないのだと思いました。
 この休校の原因になった新型コロナウイルスに関しては、「コロナ差別」という言葉をニュースで聞きました。例えば、あるかん護しさんが、自分の子どもが通う保育園の他の保護者から
「保育園に通わせないで。」
と言われたというのです。これは暴言だと思います。ぼくは、そのかん護しさんは、病人を助けたり子育てをしたりしながらがんばっているのに、こんなことを言われたら、きずつくし、落ちこんでしまうと思いました。
 また、新型コロナウイルス感せん者の家に石が投げつけられたり、タクシーの乗車をきょひされたりという「コロナ差別」があったことも知りました。東京在住の人が、青森県の実家に帰省中、その家の玄関近くに落ちていた紙に「コロナが、うつるから帰ってください」と書いてあったそうです。その人は、健康チェックをして、十分に注意して帰省してたのに、これを読んだら、心がきずついたり、だれが書いたのだろうといういかりの気持ちがわいてきたりするだろうなと思いました。
 ぼくは、新型コロナウイルスの感せん拡大により、みんながストレスを感じたり、「コロナ差別」のようないじめが起きたりして、いやな思いをしている人がたくさんいることを知りました。
 ぼくは、「コロナ差別」をなくすために必要なことは、マスクや消毒薬などの対策をすることも大切ですが、相手の立場に立って思いやりの気持ちをもって人と接したり、行動したりすることのほうが、大事だと考えます。そういった心のゆとりが、「コロナ差別」をなくし、明るく平和な時代につながっていくと思います。周りの人への温かい気持ちがコロナウイルスなどの病気だけでなく、世界の人々を救う一歩だと思いました。