【佳作】みんな大事、わたしも大事 大山小学校5年 藤塚紗夕菜
みんな大事、わたしも大事
大山小学校5年 藤塚 紗夕菜
わたしは、五年生になってから、クラスの友達に「きん」と言われたことがあります。どうして言われているのかは、分からなかったので、気にしないようにしていました。でも、私が友達と遊んでいる時、他の子が、その友達に「それは『きん』が使ったものだから、『きん』がうつるよ。」
と言ったことがありました。その時には、どうしてそんなことを言われなきゃいけないんだろうという気持ち、とてもいやな気持ち、泣きたくなる気持ち、そして、頭の中に心ぞうがあるような、すごくおこりたい気持ちが、ごちゃごちゃになって、どうすればよいか分かりませんでした。一緒に遊んでいた友達も、
「気にしなくていいよ。」
と言ってくれました。友達がそう言ってくれると、私のどうすればよいか分からない気持ちは、すぐになくなりました。
でも、「きん」と言われたのは、そのときだけではありませんでした。何回も言われているうちに、どんどん悲しい気持ちになり、少しだけ学校にいくのがいやになりました。そして「きん」と言われていることが、とてもはずかしくなりました。どうしようもなくなって先生に相談しました。聞いてもらえるかドキドキしたけれど、先生は、ちゃんと私の話を聞いてくださいました。話を聞いてもらうと、いやな気持ちがなくなりました。家でも家族に話をしました。本当は「きん」と言われていることが知られるのはいやでした。「自分が悪いからだよ」と言われると思っていたからです。でも、
「いやだったね。そういう時は、周りの人にいやだってちゃんと言うんだよ。」
と言ってくれたのです。自分のいやだという気持ちをみんなにちゃんと聞いてもらえることが、とてもうれしいことだと感じました。そしてわたしの家族は、「気にしなくていいよ」と言ってくれた友達のことを
「すてきな友達だね。友達は大事にしようね。」と言ってくれました。
そう言われてみて、私が学校を休まなかったのは、友達がいたからだと気づきました。そして、私は、家族や友達、先生、みんなに大事だと思ってもらえていることも分かりました。みんなに大事にされている、いやなことはいやと言ってよいということが分かり、私は私の気持ちを大事にしようと思いました。
私にとって、周りにいる人たち、みんなが大事な人です。だからこそ、自分がされたり言われたりしたらいやなことはしないように気をつけて、みんなを大事にして生活していきたい。私は、そう思います。